今
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- 今鏡

イマカガミ
書名、十卷、作者詳かならず、大鏡の後を受けて、後一條天皇より高倉天皇まで、百四十餘年閒の事を記す、一名、續世繼。
- 今様

イマヤウ
現今のはやり、當世風「今様歌」=今體。
- 今古

キンコ
コンコ
いまとむかしと。=今昔。
- 今上

キンジヤウ
上とは天子の稱、當代の天子。=今帝。
- 今體

キンタイ
コンタイ
今様イマヤウぶり、詩文などにいふ。古體の對。
- 今玆

コトシ
コンジ
この時、又今年に同じ。
- 今韻

コンヰン
古韻の對。齊・梁以後の韻書にて四聲に分てる者の稱、特に今日通用の詩韻のみを指していふにあらず。
- 今雨

コンウ
新に交りし友をいふ、雨は友と音通。
- 今囘

コンクワイ
このたび、こたび。=今次・今度・今般。
- 今曉

コンゲウ
けさ。=今朝。
- 今月

コンゲツ
このつき。=當月。
今、現在てらす月。
- 今吾

コンゴ
前日の自分に對して現在の自分。
- 今歲

コンサイ
ことし。=今年。
- 今兒

コンジ
けふ。=今天・今日。
- 今週

コンシウ
この週。來週の對。
- 今者

コンシヤ
いま、今時、このごろ、頃者。=今玆。
- 今生

コンジヤウ
コンセイ
このよ、いまの世。
- 今昔

コンジヤク
コンセキ
今と昔と、現在と過去と。=今古。
昨夜の義。
- 今昔之感

コンジヤクノカン
コンセキノカン
今の身の上より過去の境遇をしのび、又は現代と昔時との變遷を感じて歎く。
- 今昔物語

コンジヤクモノガタリ
書名、六十卷、源隆國撰す、天竺・震旦シナ本朝の三部に分ちて、古今の雜話を集錄せしもの、毎條「今は昔」と書出せるによりて名づく、一名、宇治大納言物語。
- 今人

コンジン
現世の人。次條(今人不見古時月)を見よ。
- 今人不見古時月

- 今人不㆑見古時月
コンジンハミズコジノツキ
今の世の人は古代の月は見ず。
- 今世

コンセイ
いまのよ。=現代・今代。
- 今宵

コンセウ
こよひ。=今夕・今夜。
- 今夕

コンセキ
こよひ。=今宵。
- 今夕何夕

コンセキハナンノユフベゾ
今晩は何たる良き夕なるぞといふ義。前條(今夕)を見よ。
- 今是昨非

コンゼサクヒ
今日は是にして昨日は非なり、今までのあやまちを、今始めて悟れる義。淮南子の「蘧伯玉、行年五十、而知㆓四十九年之非」の語に本づく。
- 今代

コンダイ
いまのよ。=現代・今世。
- 今旦

コンタン
けさ。=今朝・今曉。
- 今帝

コンテイ
今上皇帝の略。=今上。
- 今朝

コンテウ
けさ。=今曉。
こんちょう
けさ。
- 今天

コンテン
けふ。=今日・本日・今兒。
- 今日

コンニチ
けふ。
このごろ。=目下・現在「今日の急務」
こんじつ
こんにち
きょう、本日。
- 今日之顏子

コンニチノガンシ
今の世の顏囘、賢德ある人を稱す(晉書、羊祜傳)
- 今年

コンネン
ことし。次條(今年花落顏色改)を見よ。=今歲・今玆。
- 今年花似去年好

コンネンノハナハニタリキヨネンノヨキニ
今年の花は去年の花の美くしきに同じ。
- 今年花落顏色改

コンネンハナオチテガンシヨクアラタマル
今年の花も落ち盡きて人の顏も衰へ改まる。
- 今晩

コンバン
こよひ。=今夕・今宵。
- 今般

コンパン
このたび。=今囘・這般・這次。
- 今夜

コンヤ
こよひ。=今宵・今晩。
- 今來

コンライ
これから「古往今來」
只今來た。
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