偏
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- 偏阿
ヘンア
かたよりて正しからず。=偏私。
- 偏愛
ヘンアイ
かたおちのいつくしみ、えこひいき。
- 偏安
ヘンアン
帝を一方に稱して全國統治の權なきものをいふ。
- 偏諱
ヘンキ
二字の名の其の一をいふ、諱は名。
- 偏狹
ヘンケフ
心かたよりてせまし、へんくつ。
- 偏見
ヘンケン
かたよりたる意見。=僻見。
へんけん
かたよった見方。一面に偏った見解。
- 偏伍
ヘンゴ
兵士の組合。偏は車戰二十五乘、伍は步卒五人。
- 偏枯
ヘンコ
半身がしびれて自由ならず、半身不隨の人。
俗に恩澤が一方に偏して他方に及ばざるにいふ。
- 偏國
ヘンコク
かたよりたるくに。=偏土・僻地。
- 偏袗
ヘンサン
袈娑ケサの類、左肩より右腋にかけて體の上半部を覆ふ。僧尼の上服、北魏の時に始まりて僧衣の起原をなすもの。
- 偏師
ヘンシ
車戰にて二十五乘、士卒にて五十人をいふ。一說、一部分の兵。全師の對。
- 偏恃
ヘンジ
父死して母のみ存する、恃は怙恃の恃にて母をいふ。
- 偏私
ヘンシ
えこひいき、不公平。=偏頗。
- 偏執
ヘンシフ
心がかたよりてせまし、へんくつ、執は固執。=偏狹。
- 偏將
ヘンシヤウ
一方面の大將。=偏裨。
- 偏信
ヘンシン
一方のみを信ずる。
- 偏照
ヘンセウ
かたよりててらす。
- 偏裼
ヘンセキ
かたはだをぬぐ。=偏袒。
- 偏側
ヘンソク
かたより傾く。
- 偏黨
ヘンタウ
かたよる。=偏側。
- 偏斷
ヘンダン
公平ならざるとりきめ、かたよりたる斷定。
- 偏袒右肩
ヘンタンウケン
かたはだをぬぐ。
- 偏提
ヘンテイ
酒を入れる壺、てうし。
- 偏聽
ヘンテイ
一方の言のみをききて信ずる。
- 偏土
ヘンド
かたよりたる地。=偏國・僻地。
- 偏特
ヘントク
友となるものなき義、つれがない。
- 偏跛
ヘンパ
ちんば、びっこ。
- 偏陂
ヘンパ
えこ、不公平。=偏私・偏頗。
- 偏頗
ヘンパ
えこひいき。=偏陂。
- 偏廢
ヘンパイ
一方のみをすてる。
- 偏房
ヘンバウ
めかけ、こしもと。=側室。
- 偏盲
ヘンバウ
ヘンマウ
かためくら、めっかち。=隻眼・一目眇。
- 偏傍
ヘンバウ
へんと、つくりと。=偏旁。
- 偏旁
ヘンバウ
次條(偏傍)に同じ。
- 偏罰
ヘンバツ
兩親の中いづれか一方を失ふ義。
- 偏裨
ヘンピ
一方の將。
- 偏僻
ヘンペキ
心がかたよりてひがむ。
へんぺき
かたよりねじける。心がいやしい。
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