- 注解
- *1優はゆつたりとまさる、劣の反、餘力あるなり。
- *2勝は負に對し、かつと訓むにより、人の下とならず、優に之に過ぐる義。通書「實勝善也、名勝恥也」
- *3愈は勝也、賢也、過也と註す、過ぎこしてまさる義。孟子「丹之治㆑水也、愈㆓於禹㆒」
- *4賢はかしこしと訓むにより勝マサルの義に轉用す。孟子「二子之勇、未㆑知㆓其孰賢㆒」
- *5論、學而「仕而優則學」
- *6漢書、東方朔傳「朔好㆓詼諧㆒武帝以㆓俳優㆒畜㆑之」
- *7左、襄、六「少相狎、長相優」
- 備考
- #1優(すぐ)れる。美しく秀でる。
- #2優(やさ)しい。しとやかでもの静か。しなやか。
- #3優(まさ)る。ひいでる。すぐれる。
- #4優(ゆたか)なり。ゆったりとしてゆるやか。
- #5声符は憂(説文解字)
- #6声符は憂(ゆう)。憂は喪に服して愁える人の形。そのかなしむ人の姿を優という。俳優は死者の家人に代わって、神に対して憂え申す所作を演じたのであろう。優は憂愁の姿態をなす者であったが、その初義は早く失われたようである。(字通)
- #7人+音符憂しなやかなしぐさの象形。しなやかにゆるゆるとふるまう俳優の姿。(漢字源)
- #8字源
- #9韻字「尤」