漢詩のための押韻平仄チェックツール


使い方

  • 漢字をテキストエリアに入れてチェックボタンを押すと漢字の平仄と韻を調べます。
  • ○は平声、●は仄声、△は平仄どちらも持つ漢字、?はデータ未収を表します。
  • 各記号には備考リンクが付属します。JavascriptがONの場合はマウスオーバーでポップアップします。
  • 備考リンクの見方は「漢字:声調、韻目」の順となります。
  • 更に詳しく知りたい場合は備考リンクから漢字個別ページを参照してください。

漢詩のお作法

一般的な漢詩の作法をまとめました。

漢詩の形式

  • 一句の字数が五字のものは五言詩、七字のものは七言詩です。
  • 一句は五言で二字三字、七言で二字二字三字が基本の区切りとなります。
  • 全体が四句のものは絶句、八句のものは律詩です。
  • 十句以上で規則に則るものは排律です。
  • 古詩は句数不定ですが、基本は偶数です。

押韻の規則

  • 韻は偶数句で踏むのが通例で、七言詩は一句目も押韻します。
  • 韻は平声で踏むことが通例です。
  • 押韻句の平仄と韻を踏まない句の平仄はにします。
  • 一韻到底が適用されます。一韻到底とは同じ韻を最後まで貫く規則です。

平仄の規則

  • 平仄とは中国語(中古音)の声調で、平声と仄声(上声・去声・入声)をいいます。
  • 二六対が適用されます。二六対とは一句の中の二字目と六字目の平仄を同じにする規則です。
  • 二四不同が適用されます。二四不同とは一句の中の二字目と四字目の平仄を不同にする規則です。
  • 一三五不論が適用されます。一三五不論とは一句の中の一字目と三字目及び五字目の平仄を論じない規則です。
  • 孤平不許が適用されます。孤平不許とは五言では二字目、七言では四字目の平声が単独になることを禁じる規則です。ただし、他の位置においても平仄関係なく孤独になることは好まれません。
  • 下三平の禁が適用されます。下三平の禁とは一句の中の下三字を平声で連続させない規則です。ただし、仄声の三連も避けるのが通例です。
  • 反法が適用されます。反法とは奇数句⇒偶数句で各々二字目の平仄を違える規則です。
  • 粘法が適用されます。粘法とは偶数句⇒奇数句で各々二字目の平仄を同じにする規則です。
  • 挟平格が適用されます。挟平格とは押韻しない句末の平仄仄仄平仄に換えることを許す規則です。この場合、二六対・二四不同は適用外になります。

古詩について

  • 平仄の配置は問いません。
  • 押韻は近体詩と同じく偶数句で行います。
  • 通韻が許されます。通韻とは異なった韻字グループでも似た音のグループであれば押韻していると認める規則です。
  • 通韻は換韻された最初の句にのみ適用されます。換韻とは詩句の意味に沿って途中で韻字を変える規則です。この場合、一韻到底は適用外となります。

その他

  • 律詩は三・四句と五・六句に対句の規則が適用されます。
  • 同字の禁の規則があります。ただし、悠悠・耿耿のような重ね字や一句中に対句としてあるものは例外とされています。
参考図書

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