一
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- 一笑
- イサセウ
- ひとわらひ、一度笑ふ。
- わらひぐさ。
- 一片月
- イシペンノツキ
- 一つの月。
- 一握
- イチアク
- ひとにぎり、少量。
- 一圍
- イチヰ
- ひとかかへ、兩手にて圍む義。
- ひとへにかこむ。
- 一位
- イチヰ
- 松柏科の喬木。=櫟木・水松樹。
- 一葦
- イチヰ
- 一束ヒトタバのあし、水に浮べて筏イカダとす、一つのこぶねに喩ふ。
- 一意
- イチイ
- 心を專らに一事にそそぐ。
- 一游一豫
- イチイウイチヨ
- 天子の游幸、豫は樂。天子の游幸は恩惠民に及びて、諸侯の法度テホンとなる。
- 一衣帶水
- イチイタイスヰ
- ひとすぢの帶の如き狹き水。
- 一一
- イチイチ
- ひとつびとつ、ことごとく、逐一。
- 一鎰
- イチイツ
- 二十兩。鎰は一說に三十兩、また二十四兩。
- 一溢米
- イチイツベイ
- ひとにぎりのこめ。
- 一葦渡江
- イチヰトカウ
- 達磨が一葉の小舟に乘りて、楊子江を渡りし故事。後世一葦を誤りて一枚のあしの葉と爲すは非。
- 一院
- イチヰン
- 二人以上の上皇まします時、第一の上皇の稱。
- 一因
- イチイン
- 一つの原因。
- 萬物はすべて同一の根本より出づる故、皆平等なりといふ理。
- 一陰一陽
- イチインイチヤウ
- 一つの陰と、一つの陽と。
- 一宇
- イチウ
- 一つの家屋。
- 一盂
- イチウ
- ひとはち、盂はわん、又、はち。
- 一羽
- イチウ
- 一枚のはね、極めて輕きものに喩ふ。
- 一榮一落
- イチエイイチラク
- ひとたびは榮え、ひとたびは衰ふ。=一榮一枯。
- 一葉
- イチエフ
- きりのひと葉。
- 一つの小舟に喩ふ。
- 一枚に同じ。
- 一葉知秋
- 一葉知㆑秋
- イチエフアキヲシル
- 梧桐アヲギリの一葉の落つるを見て秋の來るを知る、事物のきざしを見て大勢を察すべきに喩ふ。
- 一圓
- イチヱン
- のこらず、全體。
- 貨幣の單位、百錢の稱。=一元。
- 一應
- イチオウ
- 一切の義。
- ひととほり、ひとまづ、とにかく。
- 一槩
- イチガイ
- すべて、善きも惡しきもひきくるめて、槩は槪に同じ。
- おなじ(同)ひとし。
- 一毫
- イチガウ
- 一本の毛すぢ、少しばかり。
- 一豪
- イチガウ
- 前條に同じ、豪・毫同義。
- 一合一離
- イチガフイチリ
- 或は合ひ、或は離る。
- 一義
- イチギ
- ひとつのことわり。
- 一儀
- イチギ
- ひとつの事がら、ひとつののり。
- 一議
- イチギ
- ただ一度の評議。
- 一牛鳴地
- イチギウメイチ
- 牛の鳴き聲の聞ゆる程の距離の地、鳴一に吼に作る。
- 一遇
- イチグウ
- ひとたびあふ。
- 一隅
- イチグウ
- 一方のすみ、物のかたはし。
- 一丸
- イチグワン
- ひとまるめ、ひとかたまり。
- 一軍
- イチグン
- 周代の制、兵士一萬二千五百人の稱。
- 軍隊のこらず、全軍。
- 一羣
- イチグン
- ひとむれ。
- 一夏
- イチゲ
- 陰曆四月十六日より七月十五日までの稱、其の閒、一切行脚を廢して、安居の期とす(本行經)
- 一藝
- イチゲイ
- 六藝の一。
- 一つの藝能「一技一藝」
- 一月
- イチゲツ
- 正月をいふ。
- 一ケ月。一月三捷を見よ。
- 一月九遷
- イチゲツキウセン
- 一月の中に九度官位の進むをいふ、後漢の車千秋の故事。
- 一月三舟
- イチゲツサンシウ
- 三舟あり、一は停り、一は南し、一は北す、南する舟は月の南に隨ふを見、北する舟は月の北に隨ふを見、停る舟は月移らずと見る、如來の智慧は周く照せども、人によりて見樣の異なるに喩ふ。
- 一月三捷
- イチゲツサンセフ
- 一ヶ月の閒に三度戰に勝つ。
- 一言
- イチゲン
- 一字をいふ。
- 一句をいふ。一言以蔽之を見よ。
- 一度いふ。
- 一言一行
- イチゲンイツカウ
- 一つのことばと、一つの行と。
- 一絃琴
- イチゲンキン
- 一すぢの琴。
- 一弦琴
- イチゲンキン
- 一すぢのこと、すまごと。
- 一元大武
- イチゲンタイフ
- 牛の異名、元は頭、武は蹄迹、牛肥ゆれば迹大、故にいふ。
- 一言而非駟馬不能追
- 一言而非駟馬不㆑能㆑追
- イチゲンニシテヒナルシバモオフアタハズ
- 一言、口より出でなば、四頭立の馬車にて追ふも、追ひつきて取りかへすべからず、言語の愼むべきをいふ(說苑、說叢)
- 一言半句
- イチゲンハンク
- わづかのことば。
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