亂
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- 亂鴉
ランア
あちらこちらにみだれ飛ぶからす。
- 亂葦
ランヰ
みだれしげれるあし。
- 亂雲
ランウン
みだれたる雲。
- 亂階
ランカイ
階は梯、みだれるきざはし。=禍梯・亂梯。
- 亂高下
ランカウゲ
急に物價のあがりさがりの甚だしきにいふ、暴騰に次ぐに暴落を以てする類。
- 亂行
ランギヤウ
みだらなるおこなひ、亂暴なるふるまひ。
- 亂逆
ランギヤク
謀叛、むほん。
- 亂蛩
ランキヨウ
しきりにみだれ鳴くこほろぎ。
- 亂杙
ラングヒ
列を正さずに打ち込みしくひ。「亂杙逆茂木」
- 亂後
ランゴ
みだれたる後、戰爭後。亂前の對。=亂餘。
- 亂獄
ランゴク
不公平なる裁判。
- 亂國
ランコク
みだれるくに。
- 亂雜
ランザツ
みだれまじる、秩序立たず。=混雜・濫雜。
- 亂山
ランザン
みだれて峙つ山山。
- 亂辭
ランジ
歌の終に於て、一篇の大旨を撮アツめていふ辭(史、屈原傳、懷沙賦、注)
- 亂次
ランジ
順次をみだす。
- 亂鐘
ランシヨウ
やたらに撞く鐘。
- 亂臣
ランシン
天下をよく治むる臣。
君を弑する臣。次條(亂臣賊子)參看。
- 亂心
ランシン
心が亂れる、氣がくるふ。
- 亂眞
ランシン
摹倣マネルの巧にして眞物と別ち難きをいふ。
- 亂臣賊子
ランシンゾクシ
君を弑する臣と、父を害する子と。
- 亂聲
ランセイ
行幸の時、著御を報ずる爲めに奏する音樂。
警蹕ケイヒツ卽ちさきばらひの聲。
舞樂の始に吹き立てる笛、又、笛・鐘・太鼓を合せ奏する。
- 亂世
ランセイ
みだれたる世、騷亂の世。
- 亂世之英雄
ランセイノエイユウ
騷亂の世の英雄。
- 亂俗
ランゾク
風俗をみだす。
- 亂賊
ランゾク
世をみだすわるもの。
- 亂打
ランダ
みだれたたく、むやみに打つ。
- 亂撾
ランタ
めつたうち、みだりに鼓をうつ。
- 亂道
ランダウ
蕪雜なる詩文、己の詩文の謙辭。
ミチヲミダル
邪說を以て道理をみだる。
- 亂抽
ランチウ
手あたり次第に書物などをぬき取る。
- 亂帙
ランチツ
とりみだしたる書帙。=亂書。
- 亂梯
ランテイ
亂階に同じ。
- 亂調
ランテウ
みだれたる調子。
- 亂破
ランパ
古、戰國時代に敵を襲ふ爲めに抱へ置きし盜賊の輩。
- 亂暴
ランバウ
すぢみちをわきまへず、あばれまはる。
- 亂發
ランパツ
みだれてはなつ、鐵砲・弓矢などをむやみに發射する。
- 亂罰
ランバツ
みだりにつみす。=濫罰。
- 亂髮
ランパツ
かみをみだす。みだれがみ。=蓬髮。
- 亂筆
ランピツ
みだれがき、順序もなくしだらなく書きつける「亂筆御免」
- 亂舞
ランブ
順序も無くみだれまふ、
古、五節ゴセチの舞の後などに、殿上人等が今様歌をうたひてまひし舞、又、能の舞の閒に舞ふもの、らつぷ。
- 亂弊
ランヘイ
國みだれて民疲弊す。
- 亂麻
ランマ
みだれたるあさ、世の亂れたるに喩ふ。
- 亂脈
ランミヤク
みだれて筋道が立たず。=亂雜。
- 亂民
ランミン
黨を結びて社會の安寧秩序をみだす人。
- 亂命
ランメ
人將に死せんとして神志昏亂せし時の遺囑をいふ。未だ病にかからざる時の命令を治命といふの對。
- 亂離
ランリ
世がみだれてはなればなれになる。
- 亂理
ランリ
みだれたるすぢみち。
- 亂流
ランリウ
流を正しく橫ぎりてわたる。爾雅「水正絶㆑流曰㆑亂」
水がみだれ流れる。
- 亂倫
ランリン
人倫にはづれたるおこなひ、男女の關係にいふ。
- 亂縷
ランル
みだれたるいとすぢ。
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