亂
- [1ページ目][2ページ目]
- 亂鴉

ランア
あちらこちらにみだれ飛ぶからす。
- 亂葦

ランヰ
みだれしげれるあし。
- 亂雲

ランウン
みだれたる雲。
- 亂階

ランカイ
階は梯、みだれるきざはし。=禍梯・亂梯。
- 亂高下

ランカウゲ
急に物價のあがりさがりの甚だしきにいふ、暴騰に次ぐに暴落を以てする類。
- 亂行

ランギヤウ
みだらなるおこなひ、亂暴なるふるまひ。
- 亂逆

ランギヤク
謀叛、むほん。
- 亂蛩

ランキヨウ
しきりにみだれ鳴くこほろぎ。
- 亂杙

ラングヒ
列を正さずに打ち込みしくひ。「亂杙逆茂木」
- 亂後

ランゴ
みだれたる後、戰爭後。亂前の對。=亂餘。
- 亂獄

ランゴク
不公平なる裁判。
- 亂國

ランコク
みだれるくに。
- 亂雜

ランザツ
みだれまじる、秩序立たず。=混雜・濫雜。
- 亂山

ランザン
みだれて峙つ山山。
- 亂辭

ランジ
歌の終に於て、一篇の大旨を撮アツめていふ辭(史、屈原傳、懷沙賦、注)
- 亂次

ランジ
順次をみだす。
- 亂鐘

ランシヨウ
やたらに撞く鐘。
- 亂心

ランシン
心が亂れる、氣がくるふ。
- 亂臣

ランシン
天下をよく治むる臣。
君を弑する臣。次條(亂臣賊子)參看。
- 亂眞

ランシン
摹倣マネルの巧にして眞物と別ち難きをいふ。
- 亂臣賊子

ランシンゾクシ
君を弑する臣と、父を害する子と。
- 亂世

ランセイ
みだれたる世、騷亂の世。
- 亂聲

ランセイ
行幸の時、著御を報ずる爲めに奏する音樂。
警蹕ケイヒツ卽ちさきばらひの聲。
舞樂の始に吹き立てる笛、又、笛・鐘・太鼓を合せ奏する。
- 亂世之英雄

ランセイノエイユウ
騷亂の世の英雄。
- 亂俗

ランゾク
風俗をみだす。
- 亂賊

ランゾク
世をみだすわるもの。
- 亂打

ランダ
みだれたたく、むやみに打つ。
- 亂撾

ランタ
めつたうち、みだりに鼓をうつ。
- 亂道

ランダウ
蕪雜なる詩文、己の詩文の謙辭。
ミチヲミダル
邪說を以て道理をみだる。
- 亂抽

ランチウ
手あたり次第に書物などをぬき取る。
- 亂帙

ランチツ
とりみだしたる書帙。=亂書。
- 亂梯

ランテイ
亂階に同じ。
- 亂調

ランテウ
みだれたる調子。
- 亂破

ランパ
古、戰國時代に敵を襲ふ爲めに抱へ置きし盜賊の輩。
- 亂暴

ランバウ
すぢみちをわきまへず、あばれまはる。
- 亂發

ランパツ
みだれてはなつ、鐵砲・弓矢などをむやみに發射する。
- 亂罰

ランバツ
みだりにつみす。=濫罰。
- 亂髮

ランパツ
かみをみだす。みだれがみ。=蓬髮。
- 亂筆

ランピツ
みだれがき、順序もなくしだらなく書きつける「亂筆御免」
- 亂舞

ランブ
順序も無くみだれまふ、
古、五節ゴセチの舞の後などに、殿上人等が今様歌をうたひてまひし舞、又、能の舞の閒に舞ふもの、らつぷ。
- 亂弊

ランヘイ
國みだれて民疲弊す。
- 亂麻

ランマ
みだれたるあさ、世の亂れたるに喩ふ。
- 亂脈

ランミヤク
みだれて筋道が立たず。=亂雜。
- 亂民

ランミン
黨を結びて社會の安寧秩序をみだす人。
- 亂命

ランメ
人將に死せんとして神志昏亂せし時の遺囑をいふ。未だ病にかからざる時の命令を治命といふの對。
- 亂離

ランリ
世がみだれてはなればなれになる。
- 亂理

ランリ
みだれたるすぢみち。
- 亂流

ランリウ
流を正しく橫ぎりてわたる。爾雅「水正絶㆑流曰㆑亂」
水がみだれ流れる。
- 亂倫

ランリン
人倫にはづれたるおこなひ、男女の關係にいふ。
- 亂縷

ランル
みだれたるいとすぢ。
- 1ページ目
- 2ページ目
