- 備考
- #1賓客。大切なもの。
- #2宀(べん)+万+貝。卜文・金文の字形にみえる万の部分は、羲の下部にみえる丂(こう)の部分と同じく、牲体の下半を示し、金文に賓をまた𡧊としるすものがあって、廟に牲を薦める意。さらに貝を加えて賓となる。神霊を迎えるときの礼。賓は賓客。賓客とは、古くは客神を意味した。〔玉篇〕に「客なり」とあり、客は客神をいう語である。〔詩、周頌、有客〕は、殷の祖神を客神として周廟に迎えることを歌う。賓は客神。またその客神を迎え送ることを、賓迎・賓送という。それよりして人に返報するを賓といい、主に対して客礼をとることを賓といい、主従の礼をとることを賓服・賓従という。
(字通) - #3声符は𡧍(説文解字)
- #4もと「宀(やね)+ぶた」の会意文字で、小屋の中に豚を並べて入れたさまを示す。くっつく、並ぶの意を含む。賓はその下に貝(財貨)をそえたもの。礼物をもって来て、主人と並ぶ客をあらわす。(漢字源)
- #5(字通)
- #6𡧍に従う字ではない(字通)