一
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- 一碧萬頃
イツペキバンケイ
碧水の廣廣と晴れ渡りたる狀。
- 一篇
イツペン
一首の詩文。
- 一遍
イツペン
ひととほり、一囘、一度。
- 一偏
イツペン
一方にかたよる。
- 一編
イツペン
一つのあみたる書。
- 一片
イツペン
ひとひら。
ひときれ。
- 一片冰心
イツペンノヒヨウシン
極めて淸き心。
- 一畝
イツポ
司馬法には六尺を步となし、步百を畝となす、秦の孝公は、二百四十步を畝と定む。
ヒトセ
三十步サンジフブ
- 一歩一喘
イツポイツセン
ひとあし步みて、ひといきつく、嶮しき山路を行くさま。
- 一封
イツポウ
一つの封書。
- 一篷
イツポウ
一つのとま。
- 一抔土
イツポウド
片手にてすくふ程の少しの土。
轉じて天子の陵墓の義とす。
- 一方之藝
イツポウノゲイ
一事にすぐれたるわざをいふ。
- 一畝之宮
イツポノキウ
一畝ばかりの貧しき家。
- 一本
イツポン
書物一册。
別本・異本。
本源を一つにする「忠孝一本」
- 一品經
イツポンキヤウ
法華經二十八品の中を一品づつ分ちて讀むこと。
- 一目眇
イテモクビヤウス
めっかち。
- 一出而不可反者言也
- 一出而不㆑可㆑反者言也
ヒトタビイデテカヘスベカラザルモノハゲンナリ
口に出せば取りかへしがつかず、言語の愼むべきをいふ。
- 一鳴驚人
- 一鳴驚㆑人
ヒトタビナカバヒトヲオドロカサン
一度奮發せば、人を驚かしむる大事を爲すといふ譬、齊の威王が荒淫にして、國の亡びんどする時、淳于髠がなぞをかけて諫めたる故事。
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