九
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- 九成
キウセイ
音樂の一曲終るを一成といふ。=九奏。
九層に同じ。
- 九星
キウセイ
九曜に同じ。
北斗をいふ=九魁。
- 九霄
キウセウ
おほぞら。=九天・雲霄・碧霄。
- 九折阪
キウセツノハン
曲折多き阪みち、つづらをりの山路、又、其の阪の名、四川省に在り。=羊腸阪。
- 九遷
キウセン
九たび官職が進む。
- 九層之臺起於累土
- 九層之臺起㆓於累土㆒
キウソウノダイモルヰドヨリオコル
九層の高き臺も其の始めは極めて少しの土を積み上げて成る、事は細より大に至るに喩ふ。
- 九族
キウゾク
高祖・曾祖・祖父・父・己・子・孫・曾孫・玄孫の稱(書、堯典)
父族四、母族三、妻族二をいふ。
- 九屬
キウゾク
前條(九族)の前解に同じ(太玄經)
- 九地
キウチ
極めて低き處。九天の對。
- 九疇
キウチウ
箕子が武王の問に答へたる天下を治める九種の大法。五行(水・火・木・金・土)五事(貌・言・視・聽・思)八政(食・貨・祀・司空・司徒・司寇・賓・師)五紀(歲・月・日・星辰・曆數)皇極・三德(正直・剛克・柔克)稽疑(雨・霽・蒙・驛・克・貞・悔)庶徴(雨・暘・燠・寒・風・時)五福(壽・富・康寧・德・考終命)(書、洪範)=九法。
- 九通
キウツウ
歷代の制度を記する九種の書、通典・通志・文獻通考の三通に、皇朝文獻通考・皇朝通典・皇朝通志・續通志・續通典・續文獻通考を加へたる二千二百三十七卷。
- 九鼎大呂
キウテイタイリヨ
九鼎は禹の世に鑄りたる鼎、夏・殷・周の三代傳へて寶とす、大呂は周廟の大鐘、其の音大呂に合す、以て貴重のものに喩ふ。
- 九天
キウテン
九方の天。=九霄・九旻、九野。
天の最も高き處。九地の對、九地を見よ。
- 九冬
キウトウ
冬の九十日。
- 九德
キウトク
人の行ふべき九つの德。
- 九拜
キウハイ
禮拜の九つの形式。稽首・頓首・空首・振動・吉拜・凶拜・奇拜・襃拜・肅拜。
幾度もおじぎする。
- 九方皋
キウハウカウ
古の善く馬を相せし人、秦の穆公の爲めに良馬を求めて之を得たり。
- 九陌
キウハク
都城の大道凡そ九條あるをいふ、漢の長安城中八街九陌あること三輔黄圖に見ゆ。
- 九尾狐
キウビノキツネ
太平の世に出づといふ、尾の九つに分れたる狐。
奸佞なる人に比す。
- 九百
キウヒヤク
愚人をいふ。
- 九賓
キウヒン
天子の九種の賓客。
- 九服
キウフク
周代の制、侯服・甸服・男服・采服・衞服・蠻服・夷服・鎭服・蕃服の稱、服は天子に服從する義。(周禮、職方氏)=九畿。
- 九牧
キウボク
九は九州、牧は牧民の官、九州の長官をいふ。=九采。
九州。
- 九萬里
キウマンリ
極めて遠きをいふ。
- 九野
キウヤ
九州に同じ。
九天をいふ。九天(六八頁三段)參看。
- 九陽
キウヤウ
日をいふ。
日の出る處をいふ。
- 九流
キウリウ
九つの學派。儒家者流五十三家・道家者流三十七家・陰陽家者流二十一家・法家者流十二家・名家者流十家・墨家者流六家・縱橫家者流十二家・雜家者流二十家・農家者流九家、以上に小說家者流を加へて十家とす(漢書、藝文志)
- 九旒冕
キウリウベン
前後九つの玉索を垂れたる冠。
- 九里香
キウリカウ
木犀モクセイの異名。
- 九法
キフハフ
九疇に同じ。=九灋。
- 九重
キワチヨウ
ここのへ、王城の門は九重に作る。
- 九曜
クエウ
日曜・月曜・火曜・水曜・木曜・金曜・土曜・計都・羅睺の九星の稱。
紋所の名、一つの大星の外を八つの小星の繞れる形。
- 九十春光
クジフノシユンクワウ
三ヶ月九十日閒ののどけき春景色。
- 九品
クホン
極樂往生の等級、上中下の三品ありて、其の各に又上中下の別あり。「九品淨土」「九品蓮臺」
キウホン
九卿をいふ。
官吏の九等の階級。
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