- 備考
- #1目の明らかならざるなり、𥄕(べつ)に従ひ、䀏(しゅん)に従ふ、䀏は目の數(しばしば)搖(うご)くなり。(説文解字)
- #2夢(ぼう)の省文+目。意識の明らかでないような状態をいう。〔周礼、春官、眡祲(ししん)〕に、十輝(き)の法を以て妖祥を観、吉凶を弁ずることがみえ、その第六に瞢がある。〔鄭司農注〕に、瞢とは日月瞢瞢として光のないさまをいい、天候日輝の異変であるという。字は䀏に従うものでなく、字の上部は眉飾りを施した巫女、それで瞢然としてくらい意となる。〔詩、小雅、正月〕「天を視ること夢夢(ぼうぼう)たり」、〔礼記、檀弓下〕「貿貿然(ぼうぼうぜん)として來る」の夢夢・貿貿は瞢瞢の意、声を以て通ずる字である。(字通)