- 注解
- *1禮、禮運「仕㆓于公㆒曰㆑臣、仕㆓于家㆒曰㆑僕」
- *2論、子路「子適㆑鄭、冉有僕」
- *3漢書、韋玄成傳「自稱爲㆑僕卑辭也」
- *4莊、則陽「仲尼曰、是聖人僕也」
- *5詩、大雅「君子萬年、景命有㆑僕」
- 備考
- #1本字は㒒(字源)
- #2声符は菐(説文解字)
- #3右側の原字は、どれいが供え物をささげるさまに、そのどれいの頭に入れ墨をするしるしを加え、下部にしっぽを添えた姿を描いた象形文字で、獣に近いさまを示す。僕は、それを音符とし、人を加えた字で、荒けずりで作法を知らない下賤ゲセンの者の意を含む。(漢字源)
- #4声符は菐(ぼく)。僕の初形は卜文では礼冠を頂き、儀礼に従う者の形に作り、その奉ずる器は辛の形に似ており、宰牲のことに当たるものかと思われる。古文は臣に従い、臣は神に事(つか)えるものであった。西周中期の金文〔𧽊𣪘(がいき)〕に「僕射(ぼくや)・士訊(しじん)・小大の右隣」のように官職名を列し、後期の〔師𣪘(しきき)〕に「僕𩣓(ぼくぎょ)・百工・牧・臣妾」とあり、僕は必ずしも下僕の意ではない。のち卑賤の称となり、司馬遷が任安に与えた書中には自称として用いている。(字通)
- #5韻字「沃」