一
- 一帶

イツタイ
帶の如く一筋につづく。
- 一體

イツタイ
ひとつのからだ。
同じく相似たる身分。
をしなべて、總體に。
- 一道

イツタウ
一通に同じ。
一とすぢ。
一とすぢの道理。
- 一刀三禮

イツタウサンライ
佛像を彫刻する時、一刀を入れる毎に、三度禮拜する義。
- 一刀流

イツタウリウ
劍術の一派、伊東一刀齋の創始。
- 一刀兩斷

イツタウリヤウダン
ひとかたなにて物を兩斷する如く、情實などにひかされず、斷然たる處置をする。
- 一榻

イツタフ
一つのこしかけ、又ねだい。
- 一旦

イツタン
或あさ、或日、一朝、いちど。
- 一端

イツタン
ひとはし。
二丈をいふ。
- 一擔

イツタン
ひとになひ。
- 一旦豁然貫通

イツタンクワツゼンクワンツウ
事理を考究するの久しき、一朝からりと悟る義。
- 一簞食一豆羹

イツタンノシイツトウノカウ
少しの食物。
- 一簞食一瓢飮

イツタンノシイツペウノイン
少しばかりの飮食物、簞は竹にて造りたる圓き食器。
- 一瓻

イツチ
書を借るにも、返すにもいふ、古、書を借り又返す時に酒一瓻を贈りたりといふ。
- 一致

イツチ
同じおもむき、一つのむね。
一つになる「國民一致」
- 一籌

イツチウ
籌はかずとり、輸㆓一籌㆒と用ふ、輸は負くるなり、人に一籌負くる義。
一つのはかりごと。=一策。
- 一秩

イツチツ
十年。
- 一帙

イツチツ
一つの帙に入りたる書、帙は書衣。
- 一知半解

イツチハンカイ
なまものじり、半可通。
- 一張

イツチヤウ
琴を數ふるにいふ。
獸皮一枚。
- 一張一弛

イツチヤウイツシ
弦を張りて又弛ぶる如く、民を勤勞せしめ、又休息せしむる義。
- 一張羅

イツチヤウラ
ただひとかさね、又一枚の外は、所有せざるはれぎ。
- 一晝一夜

イツチユウイチヤ
一日一夜に同じ。
- 一中節

イツチユウブシ
淨瑠璃節の一種、京僧、都一中の創始。
- 一對

イツツヰ
ひとそろひ、一雙。
- 一通

イツツウ
首尾完き一つの文書。=一道。
ヒトトホリ
あらまし、一應、なみ、普通。
- 一定

イツテイ
一つにさだまる、又、きめる。
イチヂヤウ
きつと、かならず(必)
- 一丁字

イツテイジ
一箇の字といふ義、丁の古文は个なり、个は箇に通ず、故に誤りて一丁字と書くに至れりといふ。
- 一定之論

イツテイノロン
一定して易らざる論。
- 一朝

イツテウ
朝起きてより食事までの閒。=一旦。
- 一朝一夕

イツテウイツセキ
ひとあさと、ひとばんと、僅かの閒。=一旦一夕。
- 一鳥不鳴山更幽

- 一鳥不㆑鳴山更幽
イツテウナカズヤマサラニイウナリ
王安石、鍾山卽事詩「芽簷相對坐終日、一鳥不㆑鳴山更幽」王籍の「蟬噪林逾靜、鳥鳴山更幽」を飜案せしなり。
- 一朝之忿

イツテウノイカリ
一時の感情に激したるいかり。
- 一朝富貴

イツテウフウキ
俄に富貴となる。
- 一滴

イツテキ
一としづく。
- 一擲

イツテキ
一度に抛ち捨てる、命を捨つるには、李白詩「感㆓君恩重㆒許㆓君命㆒、太山一擲輕㆓鴻毛㆒」金錢を捨てるには、晉書、袁耽傳「就㆑局十萬一擲直上㆓百萬㆒」
- 一擲賭乾坤

- 一擲賭㆓乾坤㆒
イツテキケンコンヲトス
賭は博奕のかけものにする、天下を取るか捨てるかの分目をいふ。
- 一敵國

イツテキコク
我に匹敵する一國、勢力の盛んなる者の稱。
- 一擲千金

イツテキセンキン
多くの金を一時に費しすてる、豪遊を爲す形容。
- 一擲百萬

イツテキヒヤクマン
豪賭オホイナルカケゴトをいふ。又、大金をなげすてる如くつかふ。
- 一跌

イツテツ
ひとたびつまづく。
- 一轍

イツテツ
一つのみち、おなじ車のあと、相同じ。
一とすぢに思ひこむ。
- 一貼

イツテフ
藥一ぷく。
- 一天

イツテン
おほぞらの全體。
一つの天、君主に喩ふ。「一天萬乘」
- 一點

イツテン
一つのぽちぽち。
- 一廛

イツテン
一夫の住宅。
- 一點紅

イツテンコウ
妓女の異稱。
柘橊ザクロの異名。轉じて多くの中にて只一つの異彩ある者に喩ふ。
- 一天四海

イツテンシカイ
あめのした。=宇内。
- 一點鐘

イツテンシヨウ
一時閒、又、第一時。「午下一點鐘」
- 一點淚

イツテンノナミダ
ひとしづくの淚。
