一
- 一例

イチレイ
多くの物をおしなべて、一様。
一つの例證。
- 一犁雨

イチレイノアメ
犁は犂に同じ、耕なり、耕すに程よき潤のあめ。
- 一列

イチレツ
一とならび。
- 一聯

イチレン
一つの對句。=聯句。
ひとつらね=一連。
- 一蓮託生

イチレンタクシヤウ
念佛を唱ふれば、死して共に極樂の蓮華の上に生るといふ意。
轉じて衆人同一の運命に遇ふ義とす。
- 一弄

イチロウ
ひとたび音をかなでる、弄は樂曲。
鳥のひとさへづり。=一哢。
- 一壟

イチロウ
ひとつのはたけ、壟は隴に同じ。
畑のひとうね。
- 一六

イチロク
明治九年以前の休暇日、毎月一と六とに當る日を休日とす。
すごろく。「一六勝負」
- 一往

イチワウ
ひたすら、一と筋に。
- 一泓

イチワウ
ひとたまりの深く淸き水。
- 一往一來

イチワウイチライ
ひとたびゆき、ひとたび來る。
- 一椀

イチワン
一つのわん。
- 一隖

イチヲ
一つの村のとりで、又一つの小さき提ツツミ=一塢。
- 一箇

イツカ
ひとつ、一个に同じ、箇一に個に作る。个は古字、經典皆之を用ふ、箇は六國の時より、個は漢末より用ふ。
- 一架

イツカ
ひとつのたな。
- 一个

イツカ
ひとり、一人、个は獨なり、箇に通ず。
- 一解

イツカイ
古詩の一章、文章の一段に同じ。
- 一介

イツカイ
介は芥に通ず、微小の義。
ひとり、一人、又、一夫の義。=一个。
一心に堅く守るところある義。
- 一介書生

イツカイノシヨセイ
一人のつまらぬ書生。
- 一階半級

イツカイハンキフ
少しばかりの官位。
- 一篙

イツカウ
ひとつのふなざを、又、それだけの水の深さ。
- 一項

イツカウ
一つの事柄。
- 一更

イツカウ
午後八時。=初更。
- 一向

イツカウ
ひたすら、ひとすぢ、一意之に向ひて他を顧みざる義。
全く、一切。「一向知らず」
- 一行

イツカウ
ひとたびゆく。
旅行の道づれ、同伴者。
一つのおこなひ。「一言一行」
六ケ月の稱。
イチギヤウ
ひとくだり、ひとならび。
- 一向宗

イツカウシウ
淨土宗より分れたる眞宗の稱、親鸞上人開く、一向に無量壽佛を念ずるを宗旨とす。=眞宗・門徒宗。
- 一行爲吏

- 一行爲㆑吏
イツカウリトナル
他事をなげうちて一意官吏となる。
- 一角

イツカク
一方のすみ。=一隅。
一角獸は麒麟の屬、古、以て祥瑞と爲す(史、武帝紀)
海獸の名、うにこおる(角魚)
一本のつの。
支那の貨幣、凡我十錢に當る。
ヒトカド
=一廉。
- 一家言

イツカゲン
他に異なりたる一派の言說。
- 一家仁一國興仁

- 一家仁一國興㆑仁
イツカジンナレバイツコクジンニオコル
一家に仁あれば之を推し及ぼして一國皆仁に興起す、大學に出づ。下に「一家讓、一國興㆑讓」
- 一家團圝

イツカダンラン
家族相集り和合して樂む、圝は欒の正字。
- 一家中

イツカチユウ
武家時代に一家の臣僕をこぞりていふ。
一家イツケおなじ家の者、親族。
- 一喝

イツカツ
大聲にどなる。
- 一葛

イツカツ
一枚のかたびら。
- 一廉

イツカド
ヒトカド
一角とも書く、ひときはまされるにいふ。
- 一家富貴千家怨

イツカフウキナレバセンカウラム
一家が富貴なれば千家が嫉妬して之を怨む。
- 一寒

イツカン
甚だしくまづし。
- 一鑑

イツカン
一つのかがみ。=一鏡。
- 一龕

イツガン
ひとつの寺塔、龕は塔下の室。
- 一竿

イツカン
一本の竹。
- 一函

イツカン
一つのはこ。
一つの手紙。=一簡・一書。
- 一閑張

イツカンバリ
紙にて張りぬきたる一種の漆塗り細工、飛來一閑の創始にかかる。
- 一竿風月

イツカンフウゲツ
一本の釣竿に風月をたのしむ。
- 一軌

イツキ
一つにすべる。中庸「今天下車同㆑軌」より出づ。=一統。
一轍に同じ。
- 一期

イツキ
一周年。
イチゴ
一しやうがい。
- 一簣

イツキ
簣は土を盛る器、もつこ、ひともつこの土。
- 一紀

イツキ
十二年。
- 一基

イツキ
礎イシズヱあるものを數ふる語。
- 一揆

イツキ
揆は度なり、物其の度を同じくする義。
一黨の軍兵、土民の蜂起する者の稱。=土寇。
- 一喜一憂

イツキイチイウ
或はよろこび、或はうれふ。
