七
- [1ページ目][2ページ目]
- 七色
シチシヨク
赤・黄・靑・綠・紫・紺・樺の七つの色。
- 七出
シチスヰ
七去を見よ。
- 七聲
シチセイ
五音(宮・商・角・徵・羽)と二變(變徵・變宮)と=七律。
- 七政
シチセイ
日・月と、火・水・木・金・土の五星と、其の運行節度ありて國家の政に似たる故。
- 七淸華
シチセイグワ
淸華の七家、花山院・西園寺・大炊御門・久我・三條(轉法輪)德大寺・菊亭の稱。
- 七星劍
シチセイケン
伍子胥の帶びし名劍。
- 七夕
シチセキ
たなばた、古、五節句の一、陰曆七月七日の夕に、牽牛(彥星)織女(棚機)の二星が天河を渡りて相會ふといふ、兒女、この日、紙絲などを二星に獻りて技藝の上達を祈るを乞巧奠といふ。=乞功節。
- 七絶
シチゼツ
七言絶句(七言四句の詩)の略。
絶句七首。
柿をいふ。
- 七折八扣
シチセツハツコウ
官吏などが買物をするに、强制的に割引をなさしむる義、七折は七がけ。
- 七僧
シチソウ
僧の七つの役。講師・讀師・呪願・三禮・唄師・散花・堂達。
七人の僧侶。
- 七大
シチダイ
四大に、空大・見大・識大を加へたる稱。四大參看。
- 七大寺
シチダイジ
南都の七つの大寺、卽ち東大・興福・西大・元興・大安・藥師・法隆の七寺。
- 七道
シチダウ
東海道・東山道・北陸道・山陰道・山陽道・南海道・西海道の稱、今は北海道を加へて八道とす。
- 七堂
シチダウ
寺院の堂宇、三門・佛殿・法堂・廚・僧堂・浴室・東司カハヤ七堂伽藍はこれ等の建物の完備せる寺院。
- 七澤
シチタク
楚の國の大澤七つ。
- 七秩
シチチツ
七十歲、十年を一秩とす、一秩(一四頁二段)を見よ。
- 七重寳樹
シチヂユウハウジユ
金樹・銀樹・璢璃樹・玻璃樹・珊瑚樹・瑪瑙樹・硨磲樹の七重に竝列せる極樂の寳樹、一說、黄金の根・紫金の莖・白銀の枝・瑪碯の條・珊瑚の葉・白玉の華・眞珠の菓の七重整立せる寳樹(法華經)
- 七珍萬寳
シチチンマンバウ
よろづのたから。七珍は七寶に同じ。
- 七條
シチデウ
七幅ナナノにて製せる袈裟。
- 七顚八起
シチテンハツキ
七ころび八おき、人の運命の浮き沈みのはげしき形容。
- 七顚八倒
シチテンハツタウ
幾度もころびたふる、紛亂の甚だしきをいふ。
苦痛に堪へずしてのたうちもがく。
- 七等
シチトウ
すぐれたる人の七等級、五人にすぐれるを茂、十人にすぐれるを選、百人にすぐれるを俊、千人にすぐれるを英、二千人にすぐれるを賢、萬人にすぐれるを傑、億人にすぐれるを聖(白虎通)
孫以下の七世、孫・曾孫・玄孫・來孫・晜孫・仍孫・雲孫をいふ。
- 七頭
シチトウ
足利時代、三職に次ぐ重臣の家柄、山名・一色・土岐・赤松・京極・上杉・伊勢の七氏。
- 七德
シチトク
武の七つの德、禁㆑暴・戢㆑兵・保㆑大・定㆑功・安㆑民・和㆑衆・豐㆑財(左、宣十二)
詩の七つの德。詩式「七德、識理・高古・典麗・風流・精神・質幹・體裁」
- 七德舞
シチトクブ
唐の太宗の武の七德に本づきて作りし舞曲の名、本名は秦王破陣樂。
- 七難
シチナン
七種のわざはひ、難は厄難、人衆疾疫・他國侵逼・自界叛逆・星宿變性・日月薄蝕・非時風雨・過時不雨(藥師經)
火難・水難・羅刹難・刀杖難・鬼難・枷鎻難・怨賊難(法華經)
- 七年旱
シチネンノカン
七年の閒のひでり。
- 七年之病求三年之艾
- 七年之病求㆓三年之艾㆒
シチネンノヤマヒニサンネンノモグサヲモトム
平生之を蓄へずして、事あるに臨みて、にはかに之を求めんとするも不可能なりとの喩。
- 七寶
シチハウ
七種の寶物。
金・銀・璢璃・玻璃・硨磲・瑪瑙・琥珀・珊瑚(般若經)
金・銀・璢璃・眞珠・硨磲・明月珠・摩尼珠(恒水經)
金・銀・璢璃・硨磲・瑪瑙・眞珠・玫瑰(法華經)=七珍。
シツパウ
銅などの器物に繪模様を針金にて著け、釉藥(ゆうやく)を加へて燒きしもの「七寶ながし」「七寶燒」
- 七盤
シチバン
七まがり、阪路のまがりくねる義。
- 七閩
シチビン
支那の東南のえびす、七種に分る、今の福建省福州府閩縣地方。
- 七福神
シチフクジン
七柱の福の神、大黑ダイコク夷子エビス毘沙門ビシヤモン辨天ベンテン布袋ホテイ福祿壽フクロタジユ壽老人ジユラウジン
- 七佛
シチブツ
毘婆尸・尸棄・毘捨浮・拘畱孫・俱那含牟尼・迦葉・釋迦の稱。
- 七佛藥師
シチブツヤクシ
善稱名吉祥王如來・寳月智嚴音自在王如來・金色寶光妙行成就如來・無憂最勝吉祥如來・法海雷音如來・法海惠遊戲神通如來・藥師璢璃光如來。
- 七廟
シチベウ
天子のおたまや、太祖の廟と、三昭・三穆(當代の天子の父より溯りて上六代)とを併せていふ。
- 七篇
シチヘン
史、孟軻傳「天下方務㆓於合從連衡㆒、以㆓攻伐㆒爲㆑賢、而孟軻乃述㆓唐虞三代之德㆒、是以所㆑如者不㆑合、退而與㆓萬章之徒㆒、序㆓詩書㆒、述㆓仲尼之意㆒、作㆓孟子七篇㆒」
しちへん
鄒伝(すうでん)七篇。孟子七篇。
- 七步才
シチホノサイ
魏の文帝(曹丕)弟東阿王(曹植)をして、七步の閒に詩を作らしめ、成らざれば大法に行はんといふ、王、聲に應じて詩を作る、曰く「煮㆑豆持作㆑羹、漉㆑豉以爲㆑汁、萁在㆓釜底㆒然、豆在㆓釜中㆒泣、本是同根生、相煎何太急」と(世說、文學)萁は豆がら、豆を煮るに萁を燒くは、兄弟の無情を諷せしなり、この故事により、詩文の才の敏なるをいふ。
- 七面鳥
シチメンテウ
上嘴根に肉冠ありて自由に伸縮し、時時靑白藍紫紅等の色に變ずるが故、漢名は吐綬雞。
- 七夜
シチヤ
ななばん「七日七夜」
子生れて七日目の日を祝ふ稱。
- 七里香
シチリカウ
沈丁花ヂンチヤウゲの異名、高さ三四尺、春の半に枝頂に花あり、數十聚り開く、香氣烈し。=瑞香・山礬。
- 七里結界
シチリケツカイ
七里四方の所に界をたてて、障碍物を防ぐをいふ。
物事を忌みきらひて近づけざる義、しちりけつぱい。
- 七律
シチリツ
七言律詩(七言八句の詩)の略。
音樂の七つの音律。=七音・七聲。
- 七略
シチリヤク
漢の劉歆、羣書を總べて七略を作る、輯略・六藝略・諸子略・詩賦略・兵書略・術數略・方伎略(漢書、藝文志)
- 七錄
シチロク
梁の阮孝緒が定めし書籍の分類法、體裁は七略に本づきて稍之を變ず、一經典錄、二紀傳錄、三子書兵書錄、四文集錄、五技術錄、六佛法錄、七仙道錄(隋書、經籍志)
- 七椀
シチワン
椀に七杯。
轉じて茶を飮む量にいふ。=七盌。
- 七寶莊嚴
シツパウサウゴン
七寶もて莊重にかざる。
- 七草
ナナクサ
秋さく七種の草花、萩・桔梗キキヤウ尾花ヲバナ藤袴フヂバカマ女郞花ヲミナヘシ撫子ナデシコ葛クズ
- 七種
ナナクサ
七種菜羹(一八頁四段)を見よ。
- 1ページ目
- 2ページ目
- 補足
- 枾