不
- 不弟

フテイ
兄に從順ならず、弟・悌通ず。
- 不貞

フテイ
操を守らず「不貞の妻」
- 不體裁

フテイサイ
體裁あし、みにくし、みつともない。
- 不弔

フテウ
天のあはれむ所とならず。
あはれみのなき義。=不仁。
- 不調

フテウ
ととのはず、折合はぬ。「談判不調」
- 不調法

ブテウハフ
ふつつか、拙し。
そこつ、そさう。
- 不調和

フテウワ
つりあひが惡い、相應せず、似合はず。
- 不敵

フテキ
敵對せぬ「衆寡不㆑敵」
敵を敵とも思はず、肝ふとく物を畏れず「大膽不敵」
- 不腆

フテン
禮の厚からざるをいふ、腆は厚なり、人に物を贈る謙辭。=粗品・薄謝。
- 不天

フテン
天の祐タスくる所とならず。
- 不登

フトウ
ミノラズ
五穀みのらず。
- 不動

フドウ
動かず、動かさず。
不動尊の略。
- 不同

フドウ
ふそろひ「次第不同」
おなじからず。
- 不動產

フドウサン
土地又、家屋の如く、存在の場所を變動せざる財產。動產の對。
- 不動尊

フドウソン
明王の一、略して不動ともいひ、又、大聖威怒王ともいふ、顏の相貌獰惡にして右手に降魔の劍を持し、左手に縛バクの繩を握り、背に火焰を負ひ、左右に制陀迦セイタカ矜羯羅コンガラの二童子を侍せしむ、よく一切の障礙煩惱を降伏すといふ。
- 不透明

フトウメイ
光がすきとほらず。
- 不德

フトク
道德に背く、德がない。
トクトセズ
恩にかけぬ。=無德色#トクシヨクナシ#
- 不得意

フトクイ
へた、不得手フエテ
- 不得要領

フトクエウリヤウ
主要とする旨を得ず、うやむや。
ふとくようりょう
要領を得ず。あいまい。
- 不德義

フトクギ
義理人情にそむく、又、其の行。
- 不得策

フトクサク
爲めにならぬはかりごと、ふため。
- 不屆

フトドキ
心が到らず、不都合・不法に同じ。
- 不如意

フニヨイ
意の如くならず、心に思ふやうにならず。
まづし、不足がち、貧乏。
- 不認可

フニンカ
ゆるさず、認可せず。
ゆるされず、認可とならず。
- 不寧

フネイ
やすらかならず。
- 不佞

フネイ
口才なし。
はたらきなし、不才、自己の謙稱。
- 不能

フノウ
才智なし、にぶし。
力に能はぬ、へた。
- 不法行爲

フハウカウヰ
故意又は過ちて他人の權利を侵し損害を生ぜしめたる行爲。
- 不拔

フバツ
ぬきとられず、堅くしてうごかず。
- 不伐

フバツ
ホコラズ
功に誇らず。
- 不法

フハフ
法度にそむく「不法行爲」
- 不備

フビ
完備せず、そなはらず。
そなへをせず、防備せず。
書𥳑文の終に書く語。=不具・不悉・不盡。
- 不必要

フヒツエウ
いり用がない。=不用。
- 不敏

フビン
さとくなし、おろか。=不才。
- 不武

フブ
武道の心得なし「不文不武」
- 不服

フフク
從はず、得心せず。
- 不文

フブン
文を能くせず、文章が下手ヘタ=拙文。
文に書きあらはさず「不文律」
- 不文法

フブンハフ
文字に書きあらはさざる法律、古來の習慣等にて法律上の效力を生ずるもの。=不文律・不成文律。
- 不文律

フブンリツ
前條に同じ(不文法)。
- 不平

フヘイ
心たひらかならず、不滿足に思ふ。
- 不平均

フヘイキン
平均ならず、ひとしからず。
- 不便

フベン
たよりあし、便利でない。
フビン
あはれ。=憫然ビンゼン
- 不變

フヘン
かはらず。=不易。
- 不變不黨

フヘンフタウ
かたよらず與クミせず。=中正。
- 不犯

フボン
女ををかさず、僧侶が邪淫戒を犯さざること。
- 不凡

フボン
なみなみならず、尋常ならず。=非凡・非常。
- 不本意

フホンイ
本心にかなはず、氣に向かず、心ならず。
- 不磨

フマ
すりきれぬ、磨滅せず「千古不磨」=不朽。
- 不昧

フマイ
くらからず、心が靈明なる義。
- 不毛

フマウ
五穀・草木の生ずるは、身體に毛を生ずるが如し、故に不毛は、穀草の生ぜざるやせぢの義とす。=磽确カウカク
