不
- 不深切
フシンセツ
深切ならず、丁寧テイネイでない、不實。=不親切。
- 不信任
フシンニン
信用してまかし切れず、其の任に適せずと認める。
- 不信之至欺其友
- 不信之至欺㆓其友㆒
フシンノイタリハソノトモヲアザムク
不信實の甚だしきものは、其の朋友を欺く。
- 不隨
フズヰ
心のままならず、手足がしびれて自由ならず。「半身不隨」=不仁。
- 不隨意筋
フズヰイキン
心臟の筋肉の如く意思と關係なく運動する筋肉。
- 不齊
フセイ
ひとしからず、そろはず。
- 不正
フセイ
ただしからず。
- 不成功
フセイコウ
事をなし遂げず。
- 不生產
フセイサン
利益を生ぜず、物を作り出す力なし、生產の對。
- 不世出
フセイシユツ
めったに世に出でざる義にて極めて稀に有るにいふ。
- 不成人
フセイジン
不具の人、かたは。
禮を知らざる人に喩ふ。
- 不整頓
フセイトン
きまりなし、物事が整はず。
- 不成文律
フセイブンリツ
不文法・不文律に同じ。
- 不成立
フセイリツ
なりたたず。=不成功。
- 不肖
フセウ
人は天の生ずる所なり、故に天に似ざる義、人に如かざるをいふ。一說、父に似ざる不才者。
自己の謙稱。=不佞。
ふしょう
父や師に似ない不才の者。性質の劣る者。
- 不消化
フセウクワ
食物のこなれあし。
- 不肖之父
フセウノチチ
愚なる父。
- 不竊
フセツ
ぬすまず。
- 不屑
フセツ
屑は潔、いさぎよしとせず、あきたらず。
- 不屑之敎誨
フセツノケウクワイ
敎ふるをいさぎよしとせずして、敎へざることが、卻りて其の人の爲めに善き敎訓となるをいふ。
- 不染
フセン
そまらず、うつらず、けがれず。
- 不然
フゼン
然りとせず。
命を用ひざる者。
- 不宣
フセン
書翰の終に書く語、宋代には目下への手紙には不具、目上には不備、朋友閒には不宣を用ひたれども必ずしも拘せず(香祖筆記)
- 不足
フソク
たらず、數に滿たず、とぼし。=不給。
不滿足、不平の義とす。
- 不測之淵
フソクノフチ
深さの知れぬふち、危險の地、又不安の所に喩ふ。
- 不孫
フソン
へりくだらぬ、次條に同じ([@不遜])。
- 不遜
フソン
從順ならずしておごり高ぶる。
- 不第
フダイ
試驗に合格せず。=落第。
- 不退轉
フタイテン
專念、佛を信じて心を他に散らさず。
- 不撓
フタウ
たわまず。
- 不道
フダウ
道に背く。
- 不導體
フダウタイ
熱、又、電氣を傳へざる物體。
- 不道德
フダウトク
道にそむきたる行。=不德義。
- 不倒翁
フタウヲウ
玩具の一種、おきあがりこぼし。
- 不托
フタク
湯の中に餅を入れたるもの、うどんの類。
- 不兌換紙幣
フダクワンシヘイ
不換紙幣(四三頁三段)に同じ。
- 不達
フタツ
わからず、道理に通達せず。
とどかず「郵便物不達」=不著。
- 不斷
フダン
たえず。
思ひ切りあし、ぐづぐづ「優柔不斷」
つねづね、平生、日常。「不斷著フダンギ」
- 不治
フチ
なほらぬ「不治の難病」
都合よくをさまらず。
- 不著
フチヤク
つかず「荷物不著」=不達。
- 不忠
フチユウ
臣たる道を盡さず。
人の爲めに眞心マゴコロを盡さず。
- 不住
フヂユウ
とどまらず。
- 不注意
フチユウイ
氣をつけぬ、をちど、手ぬかり。=不用意。
- 不通
フツウ
とほらず、かよはず「音信不通」
言語文字を解せず「言語不通」
- 不都合
フツガフ
つがふがわるい、不便。
ふらち、ふとどき。
ふつごう
都(すべ)て合わず。合計が合わない。
- 不束
フツツカ
下品にして見苦し。
ぶしつけ、不調法ブテウハフ「不束者」
- 不定
フテイ
定まらず。
フヂヤウ
あてにならず、定めなし。
- 不弟
フテイ
兄に從順ならず、弟・悌通ず。
- 不逞
フテイ
逞は檢束なり、しめくくりなくわがままなるふるまひ、又、其の人。
逞は快なり、不逞は滿足せざる義。
- 不貞
フテイ
操を守らず「不貞の妻」