中
- 中策
- チユウサク
- 中等のはかリごと。=中計。
- 中山
- チユウザン
- 戰國時代の國名、今の直隸省定縣の地。
- 唐の地名、宣州に屬す、今の安徽省宣城縣、古來名筆を產す。
- 琉球の別稱。
- 中產
- チユウサン
- 貧富の中閒に在る身代シンダイ中等の財產、中人の產。
- 中山傳信錄
- チユウザンデンシンロク
- 書名、六卷、淸の徐葆光、乾隆年閒琉球に使して見聞せし事實を錄す。
- 中山酒
- チユウザンノサケ
- 長く醒めざる醇酒。
- 中止
- チユウシ
- 事を中途にて止む。
- 中使
- チユウシ
- おもてむきにあらざる天子の御使者、ないないの勅使。
- 中耳
- チユウジ
- 耳の鼓膜コマクの内かはに在る小室「中耳炎」=鼓室。
- 中士
- チユウシ
- 士を上・中・下の三等に分ちたる中等に位する者。
- 中子
- チユウシ
- 三人兄弟の中の者。上は長子、下は季子。
- 中指
- チユウシ
- なかゆび、たかたかゆび。
- 中試
- チユウシ
- 試驗を大・中・小の三等に分ちし其の中等(宋史、選擧志)
- シニアタル
- こころみにあたる義、試驗に合格する、及第する。
- 中州
- チユウシウ
- 世界の中央に位する國、支那人が自國を尊稱する語。=中華・中國。
- 俗に河南省の稱、天下の中に居る義。
- 中秋
- チユウシウ
- 秋のまんなか、陰曆八月十五日。
- 中秋無月
- チユウシウムゲツ
- 八月十五夜に曇りて月なきをいふ。
- 中射
- チユウシヤ
- 戰國時代諸侯の朝にて宮中の宿衞に任じたる士。
- 中謝
- チユウシヤ
- 天子に上タテマツる表文に誠惶誠懼頓首頓首の八字を書く書式。唐宋八家文の蘇軾、謝㆑量㆓移汝州㆒表に「臣軾中謝伏念云云」とある中謝の二字は原文に誠惶誠懼頓首頓首の八字ありしを略せしことわりがきなり。
- 任官の命を受けて入りて謝するをいふ(通鑑、唐武宗紀、註)
- 中情
- チユウジヤウ
- こころのうち。
- 中傷
- チユウシヤウ
- 讒言して人の名譽をきずつく。
- 中將
- チユウジヤウ
- 古、近衞府の次官。
- 陸・海軍武官の將官を大・中・少の三等に分てる其の中位。
- 中殤
- チユウシヤウ
- 年十二より十五までの閒に死するをいふ(禮、檀弓、注)
- 中舍人
- チユウシヤジン
- 東宮附の官名。
- 中酒
- チユウシユ
- 酒宴が酣タケナハなり。
- サケニアテラル
- 酒にあてられる、ふつかゑひ。
- 中主
- チユウシユ
- 世の常の君。
- 中壽
- チユウジユ
- 八十歲。一說に百歲。上壽(三八頁二段)參看。
- 中宿
- チユウシユク
- ふたばん泊り。=信宿。
- 中旬
- チユウジユン
- 月の十一日より二十日までの閒の稱。=中浣。
- 中暑
- チユウシヨ
- あつさにあてられる。
- 中書
- チユウシヨ
- 我國の中務ナカツカサに當る官名、宮廷の文書・詔勅を司る。漢武帝の時に始まる。
- 宋代の政事堂、樞密院と共に大政を掌る官衙。
- 天子の所藏の書物。
- 中丞
- チユウジヨウ
- 官名。
- ちゅうじょう
- 御史台の副長官。監察の官で刺史を監督する。また、宮中文書をつかさどる。
- 中書監
- ちゅうしょかん
- 中書省の長官。天子へ奏聞の文章をつかさどる官。
- 中食
- チユウシヨク
- チユウジキ
- ひるめし。=畫食。
- 食物の毒にあてらる。
- 中書君
- チユウシヨクン
- 筆の異名。
- 中書令
- チユウシヨレイ
- 中書省の長官。
- ちゅうしょれい
- 主に詔勅の立案・起草を司る中書省の長官。中書郎の上役。
- 中書郎
- ちゅうしょろう
- 臣下と天子の取次ぎ役。奏聞を天子に奏し、勅書を下へ渡すことを掌る。
- 中書王
- チユウシヨワウ
- 親王にして中務ナカツカサ省の長官たる人の稱。中書參看。
- 中心
- チユウシン
- 心のうち。
- 物のまんなか「中心點」
- かなめ「中心人物」
- 中人
- チユウジン
- 賢愚の中閒に在る人。
- 貧富又は强弱の中閒に在る人。
- 宮中奉仕の人、宦官クワングワン
- チユウニン
- なかだちになる人。=中介者。
- 中樞
- チユウスウ
- 物の中心となりて最も肝要なる所、主要部、樞は戶のくるる、開閉を自由にするもの、故に喩ふ。
- 中性
- チユウセイ
- 文法にて男性、女性のいづれにも屬せざるもの。
- 酸性サンセイと鹽基性エンキセイとのいづれにも屬せざる性。
- 中正
- チユウセイ
- かたよらずしてただし。
- ちゅうせい
- 正しきに中(あた)る。一方に偏ることなく正しい。過不足なき様。
- 中世
- チユウセイ
- なかむかし。=中古。
- 中聖
- チユウセイ
- 酒にあたりて二日醉する、聖は淸酒(魏志、徐邈傳)中聖人セイジンニアテラルを見よ。
- 中宵
- チユウセウ
- よなか。=中夜・中昔・夜半。
- 中昔
- チユウセキ
- よなか、昔は夕に通ず。=中夕・中宵。
- ナカムカシ
- 上古と近古との閒。=中古。
- 中絶
- チユウゼツ
- 中途にて斷絶する。
- 中閒をたちきる。
- 中說
- チユウセツ
- 書名、文中子ともいふ、隋の王通撰す、其の體、論語に擬して作る。
- 中千世界
- チユウセンセカイ
- 三千世界の中位の世界、小千世界の千倍、大千世界の千分の一にあたる(法華經)
- 中尊
- チユウソン
- 釋迦佛。
- 阿彌陀如來の稱。左右に觀世音菩薩・勢至菩薩の二佛ある故。
- 中隊
- チユウタイ
- 軍隊の一區分、大隊と小隊との中閒に在りて數小隊より成る。