人
- 人生識字憂患始
- 人生識㆑字憂患始
ジンセイジヲシルハイウクワンノハジメ
人が學問して義理を知れば、處世上色色と苦勞の種となれば、無學の方が卻つて安樂なりとの意。
- 人生行樂耳
ジンセイハカウラクセンノミ
人生ははかなきものなれば、唯行樂して一生を送るべし。
- 人生在勤
- 人生在㆑勤
ジンセイハキンニアリ
人閒は勤務するに在るをいふ。
- 人生如朝露
- 人生如㆓朝露㆒
ジンセイハテウロノゴトシ
人の生命の短きを朝露の日出づれば則ち乾くに喩ふ。
- 人跡
ジンセキ
人のあしあと。=人迹。
- 人迹
ジンセキ
次條(人跡)に同じ。
- 人跡板橋霜
ジンセキハンケウノシモ
朝早く出で行くに、我より先にすでに行きし客ありと見えて板橋の霜に人跡の印するを見る。
- 人道
ジンダウ
人のふむべき道。=人倫。
專ら人の往來する道路。車馬道の對。
- 人中
ジンチユウ
鼻の下のみぞ。
- 人中騏驥
ジンチユウノキキ
騏驥は千里の馬。衆人にすぐれたる人に喩ふ。
- 人中獅子
ジンチユウノシシ
天才、衆人に秀でたるをいふ、獅子は百獸の王、故に喩ふ。=人中騏驥。
- 人中之龍
ジンチユウノリヨウ
人品高遠にして測るべからざる人を稱す。
- 人定
ジンテイ
人のねしづまる時、午後十時。一說に、日入りて羣動息む時、卽ち甲夜(午後八時)をいふと。
- 人彘
ジンテイ
豚の如き人といふ意、彘は牝豕。=人豕。
- 人頭稅
ジントウゼイ
あたまかずにかけて取り立てる稅。=人口稅。
- 人馬
ジンバ
人と馬と。
- 人望
ジンバウ
衆人の喜び望む所。=輿望。
- 人馬絡繹
ジンバラクエキ
繁華にして、人馬の往來しげくつづく貌。
- 人品
ジンピン
なりふり、風采。
ひとがら、人格。
- 人夫
ジンプ
ニンプ
人足をいふ。
- 人譜
ジンプ
書名、一卷、人譜類記二卷、明の劉宗周撰す、古人の嘉言善行を集め、類を分ちて之を錄す、和版あり、劉氏人譜といふ。
- 人物
ジンブツ
ひと、人類。
人の生れつき、性質。
すぐれたる人、人才。
人と物と。
- 人文
ジンブン
人類社界の文明、又、人倫の序。
人物と文物と。
- 人表
ジンヘウ
人のてほん。
- 人牧
ジンボク
人民を養ひ治める者の義、牧は牛馬などをはなしがひするに喩ふ、人君をいふ。
- 人民
ジンミン
たみ、あをひとぐさ。國家に對していふ。=國民・蒼生。
- 人命
ジンメイ
人のいのち。
- 人面獸心
ジンメンジウシン
無道にして人情なき者をいふ。
- 人慾
ジンヨク
人の心に兆す種種の慾。前條(人欲)に同じ。
- 人欲
ジンヨク
人の嗜欲。
- 人籟
ジンライ
人の吹奏する鳴物の音、笛の類。天地自然の音響を天籟・地籟といふに對していふ。
- 人里
ジンリ
人の住む村里。
- 人理
ジンリ
人のふむべき道。=人道。
- 人柳
ジンリウ
人の形せるやなぎ。
- 人力車
ジンリキシヤ
我國にて創造せし車、支那人稱して東洋車といふ。
- 人立
ジンリツ
人の立つ如くに立つ。
- 人力
ジンリヨク
人の力。
- 人倫
ジンリン
人のふむべき道、倫は序。
人類。
- 人類
ジンルヰ
ひとのたぐひ、にんげん。(人閒)
- 人類學
ジンルヰガク
生理學、史學などの上より人の身體精神を說明し、人種の發達異同又は衰滅の事歷を研究する學問。
- 人我之相
ニンガノサウ
我と人との分け隔てをし、人を輕んじ我を重んずる心。
- 人氣
ニンキ
世人の思ひ入れ、人の氣乘り。
- 人魚
ニンギヨ
さんせううを、鯢魚(山海經)
海中に住むといふ想像の動物、上半身は女人、下半身は魚の形、之を食へば、人をして老いざらしむといふ。=儒艮。
- 人閒
ニンゲン
人の世、世閒に同じ。
ひと、人類「人閒の力」
- 人閒行路難
ニンゲンノカウロナン
人の世渡りのむづかしき義。
- 人閒萬事塞翁馬
ニンゲンバンジサイヲワガウマ
人生は禍福常なきをいふ、元の僧熙晦機の詩句。
- 人閒纔五十年
ニンゲンワヅカゴジフネン
人の一生は大約五十年なりとの意。
- 人相
ニンサウ
人のかほかたちの様子、容貌のよしあし。
又、其れによりて人の運命を占ふものを人相見ニンサウミといふ。=觀相クワンサウ
- 人情
ニンジヤウ
人のなさけ、人の愛情。又、人の情欲。
浮世の情實「人情本」
- 人參
ニンジン
藥草の一、朝鮮の名產、其の根は人の形をなす。=人蓡。
野菜の一。=胡蘿蔔。