人
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- 人選
ニンセン
衆人の中より選び出す。
- 人足
ニンソク
荷物を運び、走り使をなし、又は土工などのてつだひをする勞動者。=人夫。
- 人非人
ニンピニン
非道のもの。
人でなし、人にして人にあらず、人の無道を罵る語。
- 人別
ニンベツ
人毎に、一人一人に別けて扱ふ。
戶籍に同じ。
- 人焉瘦哉
ヒトイヅクンゾカクサンヤ
人は何とて其の情を隱すことを得んや、隱すことを得ず。
- 人各有能有不能
- 人各有㆑能有㆓不能㆒
ヒトオノオノノウアリフノウアリ
人の才能には各得手、不得手あり(左、定五)
- 人衆者勝天
- 人衆者勝㆑天
ヒトオホキトキハテンニカツ
人衆くして勢力强きときは、其の凶暴一時は天理に勝ちて非を遂ぐることあるをいふ。
- 人必自侮然後人侮之
- 人必自侮然後人侮㆑之
ヒトカナラズミヅカラアナドリシカルノチヒトコレヲアナドル
人は自ら侮りて身を修めず、故に他人に侮らるるに至る。
- 人傑地靈
ヒトケツチレイ
人物が秀でて土地が勝れて居る。
- 人莫知其子之惡
- 人莫㆑知㆓其子之惡㆒
ヒトソノコノアシキヲシルコトナシ
人は愛情に溺れて、其の子の惡を知り得ず。
- 人有不爲也而後可以有爲
- 人有㆑不㆑爲也而後可㆓以有㆒㆑爲
ヒトナサザルアルナリシカルノチニモツテナスアルベシ
人は義によりて取捨する所ある者にして、始めて以て事を爲すべきをいふ(孟、離婁)
- 人之患在好爲人師
- 人之患在㆔好爲㆓人師㆒
ヒトノウレヒハコノミテヒトノシタルニアリ
人の患とする所は、師となりて人を敎ふることを好むにあり、孟子の語(孟、離婁)
- 人之準繩
ヒトノジユンジヨウ
世の人のてほん。
- 人之水鏡
ヒトノスヰキヤウ
精神の淸く明かなるに喩ふ。
- 人之將死其言也善
- 人之將㆑死其言也善
ヒトノマサニシセントスルソノイフヤヨシ
人窮すれば本心に立ちかへる、故に其の言ふことは善し。
- 人之領袖
ヒトノリヤウシウ
世人の頭カシラ
- 人饑不食烏喙
- 人饑不㆑食㆓烏喙㆒
ヒトハウウルモウカイヲクラハズ
人は饑餓に逼(せま)るも、烏喙ウヅを食はず、是れ一時空腹を滿たすとも毒に中れば餓死と同じければなり。
- 人死畱名
- 人死畱㆑名
ヒトハシシテナヲトドム
名の重んずべきをいふ。
- 人者萬物之靈
ヒトハバンブツノレイ
人は萬物中にて、最も靈妙なるをいふ。
- 人非木石
- 人非㆓木石㆒
ヒトハボクセキニアラズ
人は皆喜怒哀樂の情あり、木石の情なきが如くならず。
- 人一能之己百之
- 人一能㆑之己百㆑之
ヒトヒトタビコレヲヨクスレバオノレハコレヲヒヤクタビス
己は人に、百倍して勉强すべし。
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