- 注解
- *1倶・偕の二字は、同義にて、共にうちそろひてと譯す、但、偕は、倶よりは意强し、例へば花觀に往くに、始終相攜へて行くは、偕の字、少少前後しても、一所に行き會ふは、倶の字なるが如し。孟子、「父母倶存」
- *2偕は、倶よりは意强し、例へば花觀に往くに、始終相攜へて行くは、偕の字。詩衞風「及㆑爾偕老」
- *3與は黨與の義にて、くみあふ義より、ともにと訓む。易に「立㆓天之道㆒、陰與㆑陽、立㆓地之道㆒、剛與㆑柔、立㆓人之道㆒、仁與㆑義」とある如し。論語「始可㆓與言㆒㆑詩已矣」
- *4共は公共と熟す、へだて無く、寄り合ひて、事を共にする義なり「與㆑衆共㆑之」の如き、與は組み合ふ所を主とし、共は衆人と、共同にする所を主とす。
- *5器の備具するを具、人の備わるを倶という。
- 備考
- #1通音グ(字源)
- #2声符は具
- #3声符は具(ぐ)。具は鼎を両手で奉ずる形で、供薦するものが備具する意。祭事に奉仕する人員の備わることをいう。(字通)
- #4人+音符具物をそろえて両手で差し出すさま。人々がいっしょにそろって行動すること。(漢字源)
- #5字源
- #6字通
- #7韻字「虞」