述懐(新納忠元)

功名遂げずして空しく歳を迎え、脾肉の嘆(ひにくのたん)に勝(た)えざる意を述べる。

分類
  • 1.漢詩
漢詩形式
  • 1.七言絶句

原文↑↑↑

今朝二十七春  吹入舊叢花復
豈莫三分割據略  英雄不顧草廬

  
  

書き下し文↑↑

今朝(こんちょう)二十七春風(しゅんぷう)(ふ)いて(い)舊叢(きゅうそう)(はな)(ま)(くれない)なり。
(あ)(な)からんや三分(さんぶん)割據(かっきょ)(りゃく)英雄(えいゆう)(かへり)みず草廬(そうろ)(うち)#1

現代語訳↑

今朝(けさ)春風の訪れと共に二十七となった、古き草木も風と共に紅の花を咲かせている。
自分には三分割拠の大略が在るのだが、我が草廬(そうろ)を訪れる英雄が居ない。

備考
#1諸葛孔明の故事。隆中(りゅうちゅう)の草廬で晴耕雨読していた孔明のもとに劉備が訪れ、孔明は天下三分の計を以て応じた。時に孔明出廬二十七。
補足
:平声、
:平声、
:去声、
:入声、
:入声、
:平声、
1.平声、2.去声、
1.平声、2.去声、
:入声、
:去声、
:平声、
:平声、
1.去声、2.入声、
:平声、
:上声、
:入声、
1.平声、2.去声、3.平声、
1.平声、2.去声、
:入声、
:去声、
:入声、
:平声、
:平声、
1.平声、2.上声、3.入声、4.入声、5.平声、
:去声、
:上声、
:平声、
1.平声、2.去声、

Page Top