- 注解
- *1交は物の入りくみたるなり、交互・交易の類、轉じて朋友の交りにも用ふ、論語「晏平仲、善與㆑人交、久而敬㆑之」
- *2接は交に近し、されども入りくむ義なし、彼より來るを、出迎ふる意あり、應接・面接・接待の類、衍義「接㆓遠人㆒以㆑禮」
- *3雜は純の反、色色の物の入りこみたるなり、錯雜・雜遝・雜駁の類。
- *4錯は物の入りちがひて交るなり、錯𥳑は書物の紙の入りちがひなり、錯誤・錯亂などと連用す。
- *5混は別別の物が、一つにうちまじりたるなり、混亂・混同の類。
- *6淆は混に近し、混淆・淆亂と連用す。
- *7參は人數の中へ、あづかり加はるなり、參政・參軍の類。
- *8閒は多くある物の閒へ、まじり入るなり。
- *9廁は閒に近し、引きあげて、其の列へ進めまじふる義。史記「廁㆓之賓客之中㆒」
- *10際は交際と熟す、接に近し。
- *11糅は雜なり、ごたまぜにする義。楚辭「同糅㆓玉石㆒兮、一槩而相量」
- 備考
- #1あずかり加わる。仲間入りする。
- #2三つ。
- #3旧字は參に作り、厽(るい)+㐱(しん)。厽は三本の簪(かんざし)の玉の光るところ。㐱は人の側身形に彡(さん)を加えて、人の鬒髪(しんぱつ)の長いさま。卜文・金文の字形は、簪飾を加えた人が跪拝する形である。簪を並列に施す形は齊(斉)(せい)で、整う意があり、斜めに簪飾を加える參は参差(しんし)の意となる。簪飾三本の意より、数の三に用いる。金文では数字としての三は「參有𤔲(司)(さんいうし)」のような名数のほか、分数的表示のときに用いる。(字通)
- #4三つの玉のかんざしをきらめかせた女性の姿を描いたもの。のち彡印三筋の模様を加え參の字となる。入りまじってちらちらする意を含む。(漢字源)
- #5字源
- #6参星の名に用いるのは後の用義。(字通)