- 注解
- *1交は物の入りくみたるなり、交互・交易の類、轉じて朋友の交りにも用ふ、論語「晏平仲、善與㆑人交、久而敬㆑之」
- *2接は交に近し、されども入りくむ義なし、彼より來るを、出迎ふる意あり、應接・面接・接待の類、衍義「接㆓遠人㆒以㆑禮」
- *3雜は純の反、色色の物の入りこみたるなり、錯雜・雜遝・雜駁の類。
- *4錯は物の入りちがひて交るなり、錯𥳑は書物の紙の入りちがひなり、錯誤・錯亂などと連用す。
- *5混は別別の物が、一つにうちまじりたるなり、混亂・混同の類。
- *6淆は混に近し、混淆・淆亂と連用す。
- *7參は人數の中へ、あづかり加はるなり、參政・參軍の類。
- *8閒は多くある物の閒へ、まじり入るなり。
- *9廁は閒に近し、引きあげて、其の列へ進めまじふる義。史記「廁㆓之賓客之中㆒」
- *10際は交際と熟す、接に近し。
- *11糅は雜なり、ごたまぜにする義。楚辭「同糅㆓玉石㆒兮、一槩而相量」
- *12示は神を祀る祭卓、これを廟中におくのが宗、示の上に肉を供えたのが祭、それを廟中に祭り神意を明らかにするのが察、神霊が陟降する神梯の際(きわ)で祭るのが際、即ち神と人と相接するところ。
- 備考
- #1際(きわ)。極み。果て。人の至りうる極限。際限。
- #2声符は祭(説文解字)
- #3𨸏(ふ)+祭(さい)。𨸏は神霊の陟降する神梯。そこに祭卓をすえて祭る。神と人との相接するところ、いわゆる神人の際(きわ)である。(字通)
- #4阜かべ+音符祭供え肉をこすってよごれをとる。壁と壁とがこすりあうように、すれすれに接することをあらわす。(漢字源)
- #5字源
- #6字通
- #7壁間の空隙