- 備考
- #1声符は官(説文解字)
- #2声符は官(かん)。詩、鄘風、定之方中の第三章に「靈雨既に零(お)つ 彼の倌人に命じ 星みて言(ここ)に夙(つと)に駕し 桑田に説(やど)らしむ」とあり、この小臣たる倌人は、わが国でいえば内舎人(うどねり)にあたる。この詩は都作りすることを歌うもので、「桑田に説る」とは、その地霊を鎮めるための行為であるらしい。小臣は殷周期には神に仕えるもので、殷の建国を助けた伊尹は神話的人物であるが小臣とよばれ、殷の王族中、聖職に在るものも小臣と称した。倌は他に用例がなく、倌人はのち蘇州の方言では妓女をいい、いまは料理店のボーイをいう。(字通)
- #3韻字「寒」