- 注解
- *1隹は鳥の象形で鳥占、その神意をはかることを惟といい、祝告の器である
(さい)で祈って神意の応答あるを唯といい、雖はその
が蠱(こ)に禍されて保留・限定の意となる。
- 備考
- #1雖(いえど)も。たとえそうだとしても。
- #2指し示す語。唯(これ)は肯定、雖(これ)は否定的な条件をもつ。
- #3唯(ただ)は肯定、雖(ただ)は否定的な条件をもつ。
- #4声符は唯(説文解字)
- #5虫の形+音符隹。もと、虫の名。いまは「こうだとしても」と仮定の意をあらわす。(漢字源)
- #6口+隹(すい)+虫。口は祝祷を収める器の形で
(さい)、隹は鳥占(とりうら)、虫は蠱(こ)で呪詛(じゅそ)の意。祈りに呪詛が加えられているので、唯に対して停止条件が加えられ、逆接態となって「いえども」となる。説文に虫の名とするが、その用義例はない。(字通)
- #7字通