九日宴に侍(じ)す。 九月九日菊花の時節、菊の御宴に侍したる時の作。
不是秋江鍊白紗 黄金化出菊叢花微臣把得籝中満 豈若一経遺在家
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是れ秋江(しゅうこう)白紗(はくさ)を錬(ね)るならず、黄金(おうごん)化(か)し出(いだ)す菊叢(きくそう)花(か)。微臣(びしん)把(と)り得て籝中(えいちゅう)に満(み)つ、豈に若(し)かん一経(いっけい)遺(のこ)して家に在るに。#1
白菊は秋の川辺に映えるうすぎぬのようで、黄菊はまるで黄金のように輝いている。たくさん取ってかごいっぱいに出来るとしても、一経を遺して子孫に伝えることには遠く及ばないのだ。
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