- 注解
- *1口は祝祷を収める器の形で(さい)、これを前にして巫女の祈る形が如、その手をかざして巫女の舞う形が若、それを神が受け入れるのが諾、匿は秘匿(ひとく)のところで信託を求めるをいう。
- *2口は(さい)で祝祷を収める器、これを捧げて祈る人が兄、相並んで祈るのが㒭、その人が祈り願うのが祝、神がかりして恍惚の状態になるのが怳・況(况)、神意にかなって恍惚の状態となるのが悦(悅)・兌、そのような忘我の状態が脱。
- 備考
- #1人の言食する所以なり、象形、凡そ口の屬は皆な口に従ふ。(説文解字)
- #2口の形。ただ卜文・金文にみえる口を含む字形のうち、口耳の口と解すべきものはほとんどなく、おおむね祝祷・盟誓を収める器の形である(さい)に従う。すなわち祝告に関する字とみてよい。文字は祝告の最もさかんに行われた時期に成立し、その儀礼の必要によって成立したものである。一部の例外はあるが、口耳の口の意をもつ字は、おおむね卜文・金文より後に作られた字。(字通)
- #3人間のくちやあなを描いたもの。(漢字源)
- #4字通