漢字↑

9画教育漢字4年生常用漢字
便

常用音訓
  • 1.ビン
  • 2.ベン
  • 3.たよ-り
訓読み
  • 1.たやす-く#1
  • 2.すなわ-ち
音読み
  • 1.ベン
  • 2.ヒン
  • 3.ビン
成り立ち
漢字構成
  • 1.⿰亻更
発音
  • 1.biàn
  • 2.pián
表示
  • 1.U+4FBF
  • 2.便
部首
異体字
声符「便」
同訓異義
便の熟語

字源↑

ベン#5

  • 1.やすし(
  • 2.したがふ(
  • 3.いばり(*8
  • 4.たより、都合、勝手。*9
  • 5.たよりよし、都合よし、利あり。
  • 6.おとづれ(音信)
  • 7.とし(
  • 8.すなはち(*10
  • 9.便面は扇の類。

ベン#6

  • 1.やすんず()くつろぎ休む。
  • 2.ならふ(
  • 3.便便は肥滿コエフトルせる貌。又、ひとし、に通ず、又、みやびやか(閒雅)なる貌、又、明かに辯ずる。
  • 4.へつらひ、へつらふ「便佞」

ヒン・ビン#7

  • 1.やすし。
  • 2.たよりよし。

説文解字↑

んずるなり、人、不便有らば、之れを更(あらた)む、とに従ふ。

音韻↑

広韻目次:下平2仙

IPA
bʰĭɛn
ローマ字
bjen/bien
反切
声母
声調
平声
小韻
便
平水韻
等呼
開口三等韻
韻摂
韻部
仙A

広韻目次:去33線

IPA
bʰĭɛn
ローマ字
bjenh/bienn
反切
声母
声調
去声
小韻
便
平水韻
等呼
開口三等韻
韻摂
韻部
仙A

書体↑

  • 楷書
  • 篆書
  • 隷書
  • 行書
  • 草書

古代文字↑

  • 古代

参考文献:::便↑

  • 渓声(けいせい)便(すなは)ち是れ広長舌(こうちょうぜつ)(漢詩
  • 他人の(き)き(おは)りて便(たやす)く休むが(ごと)きに非ざるなり。 夫子、其の私を省みるに及びて、便(すなは)ち其の(しか)るを知る。(論語注:伊藤仁斎「論語古義」
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字通漢字源
注解
*1乃はそこでと譯す「繼事之辭」と註す、一事を言ひ畢りて更に或事に言ひ及ぶ義。月令「仲春之月、雷乃發聲」とあり、雷は仲春に至りて、そこで漸く聲を發すとの義。
*2迺は乃と同字。
*3則の字の類は、皆句中にある字なり、句尾にあることなし、則は「れば」「らば」「るならば」「るなれば」「は」などと譯し「然後之辭」と註す、「これはかうそれはさう」といふ辭。論語「子弟入則孝、出則弟」とある如し、則の字、字を隔てて置くことあり。左傳「山有木、工則度之」とある如し、則の字木の字の下に置くべきを一字隔てて工の字の下に置けり、これ工の字を重く主としたるなり、毛詩「旣見君子、我心則喜」とあるも、此れと同じく子の字の下に、則の字を置くべきを、我心の二字を隔てて置きたるなり。
*4卽は、とりもなほさずと譯す、そのままの義、性卽理也の如し、則の字は緩にして、卽の字は急なり。史、項羽紀「徐行卽免死、疾行則及禍」とあり、ここにては徐行を主とするに由りて、徐行に卽を用ひ、疾行には則を用ひたるなり。
*5便は、そのまま、たやすくと譯し、卽也と註す、卽よりは稍々輕し。
*6輒は、たやすくと訓む、便に近し「毎事卽然也」と註す、は俗字。
*7載は受け載する義にて上を受くる辭「たやすく、そのまま」の義、便に近し。
*8漢書、張安世傳「郎有醉便殿上
*9荀、議兵「汝所謂便者不便之便也」
*10莊、達生「若乃夫沒人則未嘗見㆒㆑舟而便操之也」
備考
#1便(たやす)く。容易に。簡単に。
#2人+更。に更改の意がある。金文の𩣓(ぎょ)は馬に鞭度(べんたく)を加える形であるが、その𩣓の従うところは更の字形に近く、便とは人に鞭度を加える意象の字であろうと思われる。ゆえに人を駆使する意となり、便利捷給の意となる。更は変更・更改の意で、もとその呪的な方法を示す字であった。鞭度を加えて祓い、安堵することから、他の諸義が生じたものであろう。(字通)
#3丙は、尻を開いて両股モモをぴんと両側に張ったさまを描いた象形文字。更は「丙+攴動詞の記号」の会意文字で、ぴんと張るの意を含む。便は「人+更」で、かたく張った状態を人が平易にならすことをあらわす。(漢字源)
#4字源
#5韻字「霰」
#6韻字「先」
#7韻字「眞」

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