- 注解
- *1丵は掘削などに用いる器、その大なるものが業で撲伐の器、これを両手に持つ形が菐、両手に持って叩くのが撲、相対して土壁を撲(う)ち堅めるのが対(對)、材木を切り出して樸、玉を切り出して璞という。
- 備考
- #1対(むか)う。向き合う。
- #2旧字は對に作り、丵(さく)+土+寸。丵は掘鑿などに用いる器。これで土を撲(う)ち堅めることを對という。版築の作業は、両版の間に土を入れ、これを撲ち堅めて造成するもので、撲もその器を手にもつ形。鄭州の殷の都城の城壁の一部が遺存するが、その版築は一層ごとに土を撲ち堅めたもので、その撲った杵(きね)状の痕迹が残されている。金文に多く「對揚こたえる」の意に用いるのは、版築のとき、両者相対して土を撲つことからの転義であろう。その恩寵・休賜に奉答する意の語である。(字通)
- #3對の左側は業の字の上部と同じで、楽器を掛ける柱を描いた象形文字。二つで対をなす台座。對は、その右に寸手。動詞の記号を加えたもので、二つで一組になるようにそろえる。また、二つがまともにむきあうこと。(漢字源)
- #4字通