春簾雨窓(頼三樹三郎)

頼三樹三郎が刑に就くに臨んで詠ず。

漢詩形式
  • 1.七言絶句
分類
  • 1.漢詩

原文↑↑↑

春自往来人送  愛憎何事別陰
落花雨是催花雨  一樣檐聲前後

  
  

書き下し文↑↑

春は自ずから往来し人は送迎す、愛憎(あいぞう)何事ぞ陰晴(いんせい)を別つ。
花落とすの雨は是れ花(もよお)すの雨、一様の檐声(えんせい)前後の情。

春秋は巡る。
晴雨は自ずから別る。
雨は花を落としもするし咲かせもする。
悲嘆することはないのだ。
流された涙の数々は、次代の糧となって息づくのだから。

補足
:平声、
:去声、
:上声、
1.平声、2.去声、
:平声、
:去声、
1.平声、2.去声、
:去声、
:平声、
1.平声、2.上声、
:去声、
:入声、
:平声、
:平声、
:入声、
:平声、
1.上声、2.去声、
:上声、
:平声、
:平声、
1.上声、2.去声、
:入声、
:去声、
:平声、
:平声、
:平声、
1.上声、2.去声、
:平声、

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