藤田東湖
幕末の儒学者、水戸藩士。
名は彪(たけき)、字は斌卿(ひんきょう)、通称虎之助(とらのすけ)、東湖(とうこ)は号。
弱冠にして書を好まざるも、後に発奮勉励し文武両道に達す。
水戸の両田と称され、尊皇攘夷を推進するも、安政の大地震に圧死。
享年五十。
- 生年
1806年
- 没年
1855年
- 所属
水戸藩
題菊池容齋龍圖
蛟龍(こうりゅう)雲雨(うんう)を得(え)ば、復(ま)た池中(ちちゅう)の物(もの)に非(あら)ず。如何(いかん)ぞ風塵(ふうじん)の裡(うち)、徒(いたづら)に英雄(えいゆう)をして屈(くつ)せしむる。
水中に棲む蛟龍(みずち)も一たび雲雨を得れば、もう池の中などに留まってはいない。さればどうしてこの世の中は、いつまでも英雄を不遇のままに留めるか。
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