山中即事(市村瓚次郎)

時事に感じて作す。
周囲の境遇は如何に変化しても、己の操守(みさお)は毫(ごう)も変わらざる意を述べる。

分類
  • 1.漢詩
漢詩形式
  • 1.五言絶句

原文↑↑↑

雲來千嶂合  雲去萬峯
青山元不動  一任去來

  
  

書き下し文↑↑

(くも)(きた)りて千嶂(せんしょう)(がっ)し、雲(くも)(さ)りて萬峯(ばんぽう)(わか)る。
青山(せいざん)(もと)より不動(ふどう)(いち)(まか)去来(きょらい)の雲(くも)

現代語訳↑

雲に包まれれば峰は合して一山(いちざん)となり、雲が去ればまた分かれて数峰(すうほう)となる。
しかし青山(せいざん)は元から動いてはいない、ただ雲の去来によってそう見えるだけなのだ。

補足
:平声、
1.平声、2.去声、
:平声、
:去声、
:入声、
:平声、
1.上声、2.去声、
:去声、
:平声、
1.平声、2.去声、
:平声、
:平声、
:平声、
1.平声、2.上声、3.入声、4.入声、5.平声、
:上声、
:入声、
1.平声、2.去声、
1.上声、2.去声、
1.平声、2.去声、
:平声、

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