時事に感じて作す。 周囲の境遇は如何に変化しても、己の操守(みさお)は毫(ごう)も変わらざる意を述べる。
雲來千嶂合 雲去萬峯分青山元不動 一任去來雲
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雲(くも)来(きた)りて千嶂(せんしょう)合(がっ)し、雲(くも)去(さ)りて萬峯(ばんぽう)分(わか)る。青山(せいざん)元(もと)より不動(ふどう)、一(いち)に任(まか)す去来(きょらい)の雲(くも)。
雲に包まれれば峰は合して一山(いちざん)となり、雲が去ればまた分かれて数峰(すうほう)となる。しかし青山(せいざん)は元から動いてはいない、ただ雲の去来によってそう見えるだけなのだ。
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