- 注解
- *1匙の匕はさじ、頃・傾の匕は降下する神霊の姿、真(眞)・老の𠤎は化する意。
- *2眞は道殣行き倒れの象で、それを祀所に寘(お)くことを寘(し)、その屍体を塡めることを塡(てん)、霊を鎮めることを鎭(ちん)という。
- 備考
- #1旧字は眞に作り、𠤎(か)+県(けん)。𠤎は化の初文で死者。県は首の倒形で倒懸の象。顚死(てんし)の人をいう。顚死者は霊威の最も恐るべきもので、慎んでこれを塡めて鎮(しず)め、これを廟中に寘(お)き、その瞋(いか)りを安んじ、玉を以て呪霊を塡塞(てんそく)するを瑱という。眞に従う字は、みなその声義をとる字である。〔荘子、秋水〕に「其の眞に反る」、〔荘子、大宗師〕に「眞人りて、而る後に眞知有り」など、絶対の死を経て真宰の世界に入るとする思弁法があって、真には重要な理念としての意味が与えられるようになった。(字通)
- #2「匕(さじ)+鼎(かなえ)」で、匙(さじ)で容器に物をみたすさまを示す。(漢字源)
- #3字通