- 注解
- *1中は矢の的マトに中る義、百發百中と用ふ、轉じて廣く的中する義とす。家語「孔子聖賢、其所㆓刺譏㆒、皆中㆓諸侯之病㆒」又そこなひあてらるる義に用ふ「中㆑暑」「中㆑酒」の如し。
- *2當は敵當の當なり、彼と我とべつたりと當りあふなり。李白、蜀道難「一夫當㆑關」
- *3丁は丁度そこへゆき當るなり、當と同意なれども敵當の意はなし。歐陽修文「丁㆓父憂㆒去㆑官」
- *4直はたいたいする義、音チ値に同じ、あたひとも訓む。史記「白金爲㆑幣直㆓三千㆒」
- *5方はまさにとも訓み、方今と熟す、今を盛りになり。前赤壁賦「方㆘其破㆓荊州㆒下㆓江陵㆒、順㆑流而東㆖也、舳艫千里、旌旗蔽㆑空」
- *6抵は抵當と連用す、當と同意。史記「傷㆑人、及盜抵㆑罪」
- *7亭は丁と同じ、又至りあたる義。柳宗元詩「獨遊亭㆑午時」
- 備考
- #1抵(あた)る。相当する。抵当(ていとう)は担保のことで、その価値とするに足るものを以ていう。
- #2ふれる。抵触する。「法に抵(あた)る」のように用いる。
- #3抵(いた)る。力を加えてそこまで届く。そこまでつく。
- #4声符は氐(説文解字)
- #5声符は氐(てい)。氐は曲刀で、底辺を削り、平らかにする意。抵抗し、またその抵抗を排する意がある。力を加えて、他にあたることをいう。(字通)
- #6氐ひくいは音を示すだけで、意味には関係がない。抵は間隙(かんげき)なく届いて、ぬきさしならないこと。(漢字源)
- #7字源