- 注解
- *1中は矢の的マトに中る義、百發百中と用ふ、轉じて廣く的中する義とす。家語「孔子聖賢、其所㆓刺譏㆒、皆中㆓諸侯之病㆒」又そこなひあてらるる義に用ふ「中㆑暑」「中㆑酒」の如し。
- *2當は敵當の當なり、彼と我とべつたりと當りあふなり。李白、蜀道難「一夫當㆑關」
- *3丁は丁度そこへゆき當るなり、當と同意なれども敵當の意はなし。歐陽修文「丁㆓父憂㆒去㆑官」
- *4直はたいたいする義、音チ値に同じ、あたひとも訓む。史記「白金爲㆑幣直㆓三千㆒」
- *5方はまさにとも訓み、方今と熟す、今を盛りになり。前赤壁賦「方㆘其破㆓荊州㆒下㆓江陵㆒、順㆑流而東㆖也、舳艫千里、旌旗蔽㆑空」
- *6抵は抵當と連用す、當と同意。史記「傷㆑人、及盜抵㆑罪」
- *7亭は丁と同じ、又至りあたる義。柳宗元詩「獨遊亭㆑午時」
- *8方は架屍(かし)、これを殴(う)って邪霊を放逐する儀礼が放、架屍に髑髏(どくろ)を加えこれを殴(う)つのが敫、これを外界に接する道路で行うのが徼、その殴(う)つ音は噭、その白骨の形は竅、その色は皦、その勢いは激、そのことを宣布することを檄、それを迎えることを邀という。
- 備考
- #1方(かた)。四方。方角。方向。
- #2方(みち)。方法。手立て。
- #3方(まさ)に。正に。まさしく。
- #4方(あた)る。相当する。該当する。合致する。
- #5併(あは)せたる船なり、兩舟の省きて頭を緫(むす)びたる形に象る、凡そ方の屬は皆な方に従ふ。(説文解字)
- #6架屍(かし)の象。横にわたした木に、人を架した形。これを境界の呪禁とするので、外方・辺境の意となる。方を方舟とする字形解釈は、同声によるものであるが、卜文の方は明らかに架屍の象。(字通)
- #7左右に柄の張り出たすきを描いたもので、←→のように左右に直線状に伸びる意を含み、東←→西、南←→北のような方向の意となる。(漢字源)
- #8字源
- #9字通