自訟(杉浦重剛)

向上の精神を述べる。
論語に曰く、
吾れ未だ能く其の過ちを見て内に自ら訟(せ)むる者を見ざるなり、と。

分類
  • 1.漢詩
漢詩形式
  • 1.五言絶句

原文↑↑↑

登嶽小天下  自誇意氣
其奈山上山  仰之一層

  
  

書き下し文↑↑

(がく)(のぼ)つて天下(てんか)(しょう)とし、#1(みずか)(ほこ)意気(いき)(ごう)
其れ山上(さんじょう)(やま)(いかん)せん、之れを(あお)げば一層(いっそう)(たか)し。

現代語訳↑

山岳に登って天下を小とする、そんな偉丈夫の気概は誇らしい。
しかし山上に更に山があるのはどうしたことだろう、これを仰げば一層高く聳(そび)えているのだ。

人物の偉大さに窮まり無し。
顔淵曰く、
之を仰げばいよいよ高く、之を鑽(き)ればいよいよ堅し。

備考
#1孟子、盡心章句上「孔子登東山而小魯、登太山而小天下」
補足
:平声、
:入声、
:上声、
:平声、
1.上声、2.去声、
:去声、
:平声、
:去声、
:去声、
:平声、
:平声、
1.去声、2.去声、
:平声、
1.上声、2.去声、
:平声、
1.上声、2.去声、3.平声、
:平声、
:入声、
:平声、
:平声、

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