邊城秋詞(木下順庵)

唐詩に擬し、遠征兵士の望郷の情を述べる。

分類
  • 1.漢詩
漢詩形式
  • 1.七言絶句

原文↑↑↑

胡霜漢月照刀  百戰沙場久不
萬馬夜嘶靑海戍  孤鴻秋度玉門

  
  

書き下し文↑↑

胡霜(こそう)漢月(かんげつ)刀環(とうかん)(て)らす、百戦(ひゃくせん)沙場(さじょう)(ひさ)しく(かへ)らず。
萬馬(まんば)(よる)(いなな)青海(せいかい)(じゅ)孤鴻(ここう)(あき)(わた)玉門関(ぎょくもんかん)

現代語訳↑

北国には霜が舞い降り星月が刀環を照して帰心を促すが、転戦久しく沙場からは帰れない。
青海の駐屯地では軍馬のいななきが夜空に響き、玉門関の秋空には鴻(おおとり)が一羽群れを離れて飛翔し去る。

補足
:平声、
:平声、
:去声、
:入声、
:去声、
:平声、
:平声、
:入声、
:去声、
1.平声、2.去声、
:平声、
:上声、
1.平声、2.上声、3.入声、4.入声、5.平声、
1.平声、2.平声、
:去声、
:上声、
:去声、
:平声、
:平声、
:上声、
:去声、
:平声、
1.平声、2.上声、
:平声、
1.去声、2.入声、
:入声、
:平声、
:平声、

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