僭の漢字情報 - 漢字構成、意味、成り立ち、読み方、書体など｜漢字辞典

漢字

14画／16画／ ^#1
僭

訓読み

おご-る^#2
そし-る
たが-う^#3

音読み

セン
シン
ソン

成り立ち

形声^#4^#5
会意形声^#6

漢字構成

⿰亻朁

発音

jiàn

表示

U+50ED
僭

部首

人＋12画
亻

通仮字

譖

異体字

僣
朁

声符「朁」

僭の熟語

字源

セン^#7

かる（假）なぞらふ（儗）下の者が分を越えて上の者のまねをする「僭越」
おごる、おごり（驕）
たがふ（差）

シン・ソン^#8

いつはり、いつはる、讒言_ザンゲンをする。=譖。

シン^#9

みだる（亂）

説文解字

假（か）るなり、人に従ひ、朁を聲とす。

音韻

広韻目次：去56𣕊

IPA: tsiem
ローマ字: cemh／zemm
反切: 子念
声母: 精
声調: 去声
小韻: 僭
平水韻: 豔
等呼: 開口四等韻
韻摂: 咸
韻部: 添

書体

楷書
行書
草書

参考文献:::僭

言ふは、季氏陪臣（ばいしん）を以てして敢へて僭（おか）して天子の禮楽を用ふ、是れ敢へて忍びて為す可きの事か、而して尚ほ忍びて之れを為さば、則ち何の事か忍びて為す可からざらん。（論語注:伊藤仁斎「論語古義」）
当時の人、三家の禮に僭（たが）ふを視て、徒（いたずら）に其の非を規（ただ）すこと能はざりしのみならず、反（かへ）つて之れを挙げて以て美談（びだん）と為せり。（論語注:伊藤仁斎「論語古義」）

漢字索引

あ	か	さ	た	な	は	ま	や	ら	わ
い	き	し	ち	に	ひ	み		り
う	く	す	つ	ぬ	ふ	む	ゆ	る	を
え	け	せ	て	ね	へ	め		れ
お	こ	そ	と	の	ほ	も	よ	ろ	ん

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漢字源

備考: ^#1僣は別字（字源）; ^#2僭（おご）る。分限をこえる。僭越。; ^#3僭（たが）う。次序を誤る。; ^#4声符は朁（説文解字）; ^#5声符は朁（しん）。朁は兓（しん）_{簪（かんざし）}を、祝祷を収める器_{曰（えつ）}の上に加えて、人を呪詛する意。〔詩、小雅、鼓鍾〕「雅を以てし南を以てし　籥（やく）を以てして僭（たが）はず」とあり、節度や次序を誤ることを僭という。（字通）; ^#6人＋音符朁_{すきまにわりこむ}。他人の領分にもぐりこんでおかすこと。（漢字源）; ^#7韻字「豔」; ^#8韻字「沁」; ^#9韻字「侵」